肆話 ページ5
さとみside
さ「一体どういうことだよ、つかどこなんだここ？」
あたりを見回しても見覚えのある物は一切ない。
ふと自分を見れば、自分は大正ぐらいの時代の軍隊みたいな服装をしていた。
ギョッとして両腕を軽く広げれば、その服は着物のような振袖もあるようだ。
その振袖に桜の花びら？のような模様があしらわれていた。なんでこんな格好を…？
疑問がつきず、頭に手をやれば将校が被るような帽子も被っている事に気がついた。
よく見れば気を失っているころんもほとんど同じ格好をしている。
ころんの服は背中に“肆”と書かれおり、振袖に雪のマークがいくらかついていた。
そして横たわるころんの横に自分がかぶっている帽子と同じものが転がっている。
ころんのものか？いや、ころんはこんなの持ってないはずだよな？とりあえず持っていこうか。
ころんをおぶって、ここから立ち去ろうとした。
でも、ここがどこかわからないのに
どこに向かえば…？
スマホで場所を確認しようとしたが、肝心のスマホがない。
ころんも持ってないかとポケットの中を探すもあったのは、飴玉数個だけだった。
さ「まじかぁ…」
どうしようかと途方に暮れていると大荷物を持ったおじいさんがやってきた。
ちょうどいい、ここがどこか聞いてみようと老人に話しかけてみよう。
さ「すみません、ちょっと迷ってしまって…ここがどこかわかりますか？」
じいさんはゆっくりと顔を上げるとニタニタと笑みを浮かべた。なーんか、嫌な感じ。
老「おやおやこれはこれは。桜神のさとみ様に雪神のころん様ではないですか。ここでなにを？」
え？なんだって？“サクラガミ”と、“ユキガミ”だって？なんだそれ。
さ「僕たちのこと、どうして知っているんですか？」
まずはそこだ。どうして俺達の名前を知っているのか。サクラガミとユキガミは後で調べよう。
老「そんなことはどうでもよいではありませんかのう。それより儂は、はるか昔からあなた方にお会いしたかったのです」
ごそごそと荷物を漁るじいさんに、どうにか質問に答えてもらおうともう一度声をかけようと口を開いた。
突然じいさんが短槍で攻撃してきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 85人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スイートポテト丸 - ごりらさん» ありがとうございます！やっと構想が固まってきたので続編作りました！是非お楽しみください…！ (2021年9月3日 23時) (
レス) id: 6d2a01aefe (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - わー！！！続編おめでとうございますー！！とっても楽しみです…！！ (2021年9月2日 21時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - スイートポテト丸さん» えっえっ！？！？すっごい嬉しいです…！うわぁ、、こんなことあるんですね…！良かったらもうひとつの方も…ふふ…。更新ありがとうございます！ (2021年8月28日 21時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
スイートポテト丸 - ごりらさん» ご、ごりらさん…！あの、『帰国したら弟が組長になってた』見てます…！ヒョッ…ありがとうございます！更新頑張ります！ (2021年8月27日 21時) (レス) id: 6464112a6c (このIDを非表示/違反報告)
スイートポテト丸 - MIRAIさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて何よりです！更新頑張ります！ (2021年8月27日 21時) (レス) id: 6464112a6c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：スイートポテト丸 | 作成日時：2021年8月14日 0時
