参拾伍話 ページ38
ななもりside
莉犬くんに怒られちゃった。
『兄ちゃんはなんでも1人でやり過ぎだ』って。
怒ってる時の莉犬くんはどこか悲しそうで、もっと頼ればよかったなんて後悔した。
で、今は莉犬くんと一緒にジェルくんが封印した陰を調べている。
莉犬くんは天狗であると同時に狗だから鼻が効くし、感も鋭いからすごい助かってる。
俺いる？ってぐらいには。
莉「なんだろ、普通の陰と違ってなんか甘い匂いがするなぁ。パンケェキ食べたくなってきた」
お札の匂いをクンクン嗅ぎながら莉犬くんが言った。
そうなんだ、メモしておこう。
それにしても、俺は全然甘い匂いしないけどなぁ。
やっぱり2人いると自分が気づかない事が気づけたりするんだね。
そう思いながらお札をツンツンしてみた。
なんか…こう……すごい粘着性があるというか…
めっちゃベタベタする。気持ち悪い。
一応これもメモっておこう。
莉「兄ちゃん、こいつ黒鬼になってたらだいぶ厄介だったね。宿主に執着して祓いにくいやつだよ」
な「そうだね…でも中等部の生徒にまあまあ厄介な陰が憑いていたなんて」
陰を光に透かしたり、軽く振ってみたり、ひっくり返したり、色んな事をした。
気づいた事はどんなに小さい事でもメモをした。
今後の任務に役立てるしね。
新たな気づきがなくなったな、と思ったあたりで
藤幣で祓った。
その時にはもう深夜だった。
莉犬くんにお礼を言おうと思って口を開いたら、
グゥ〜…という音が部屋に響いた。
莉犬くんが照れながらへへへ…と笑っている。
莉「ずっと頭使ってたからちょっとお腹減っちゃった…」
そんな可愛らしい姿にクスッと笑みが溢れる。
な「じゃあ、みんなに内緒でちょっとご飯食べようか。お米が残ってたと思うから、お茶漬けにしよう」
莉「いいね！俺お煎餅入れたい！」
寝静まった家の廊下を2人でコソコソ歩いて食堂に向かう。
お椀に米をよそって砕いた煎餅と、梅干しを乗せた。
そこに熱々の出汁をかけたら2人でいただきますと手を合わせて一気に掻き込んだ。
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スイートポテト丸 - ごりらさん» ありがとうございます！やっと構想が固まってきたので続編作りました！是非お楽しみください…！ (2021年9月3日 23時) (
レス) id: 6d2a01aefe (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - わー！！！続編おめでとうございますー！！とっても楽しみです…！！ (2021年9月2日 21時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - スイートポテト丸さん» えっえっ！？！？すっごい嬉しいです…！うわぁ、、こんなことあるんですね…！良かったらもうひとつの方も…ふふ…。更新ありがとうございます！ (2021年8月28日 21時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
スイートポテト丸 - ごりらさん» ご、ごりらさん…！あの、『帰国したら弟が組長になってた』見てます…！ヒョッ…ありがとうございます！更新頑張ります！ (2021年8月27日 21時) (レス) id: 6464112a6c (このIDを非表示/違反報告)
スイートポテト丸 - MIRAIさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて何よりです！更新頑張ります！ (2021年8月27日 21時) (レス) id: 6464112a6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイートポテト丸 | 作成日時：2021年8月14日 0時
