拾弐話 ページ14
莉犬side
家の近くの通りを兄ちゃんとパトロールしていた時だった。
釜祖神社の方から急に5秒ぐらい目が眩むほど眩しく光った。
なにかあったのかと思って、急いで向かえば鳥居道の奥から戦闘音のような音が聞こえた。
ここの道の奥には千本桜があるんだけど、まさかそこで誰かが戦っているの?
なんとなく嫌な予感がして鳥居道を兄ちゃんと全速力で駆け抜ける。
やっと千本桜が見えてきたと思ったら、ジェルが吹っ飛んできた。
ジェルはぼろぼろのズダズダな状態で護身用の小刀で戦っていた。
近くには頭から酷く出血をしているさとみくんがいる。そして岩の影に真っ青な顔のころちゃんが寝かされていた。
そんな兄達を必死に守るかのように戦うジェルを
1人の老人が弄ぶかのように吹っ飛ばしている。
その光景をみて目の前が怒りで真っ赤になった。
莉「おいてめえ!弟達になにすんだよ!」
そう怒鳴りながら老人に飛び蹴りを入れてジェルを背中に隠した。
老人が少し怯んだ隙に言霊で梅影を召喚させる。
怒り任せに攻撃をする。クソジジイの攻撃を力任せに弾き飛ばす。
反撃する隙すら与えぬように梅影を駆使しながら詰め寄る。
そして拘束して逃げられないようクソジジイの関節を外した。
痛みに叫ぶジジイに良い気味だと吐き捨て、
梅影をクソジジイの胸あたりに思い切り突き立てる。
黒いドロドロと青白い魂が梅影に押されて飛び出してくる。黒いドロドロが黒鬼の正体だ。
おれはソイツを素早く梅影でブッ刺す。
ソイツはくぐもった悲鳴をあげて消えた。
ふと後ろを振り向けばるぅと君がジェルに応急処置を施していた。
莉「あれ?るぅちゃんよくココがわかったね?」
る「はい、帰りがいつもより遅かったので感覚共有をちょっと応用して莉犬兄の視界を見たんです。そしたらなな兄と千本桜の方に走って行ってるのが見えたので…」
なるほど、うちの末っ子はここまで成長しているのか。その成長が嬉しくてるぅちゃんの頭をわしゃわしゃと撫でる。
わっ、ちょ、莉犬兄っ、やめてくださいよっ!
と照れる弟が可愛くて仕方ない。
俺も兄バカかなぁと思いながら兄ちゃんの方は向かう。ぐったりと眠るさとちゃんをテキパキ手当していた。
な「莉犬くん!向こうにころちゃんいるって!」
そうとだけ言われた。
何が言いたいかはもうわかる。
ころちゃんに外傷がない事を確認しておぶる。
るぅちゃんはジェル君を支え、なーくんはさとみくんをおぶって帰路についた
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スイートポテト丸 - ごりらさん» ありがとうございます!やっと構想が固まってきたので続編作りました!是非お楽しみください…! (2021年9月3日 23時) (レス) id: 6d2a01aefe (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - わー!!!続編おめでとうございますー!!とっても楽しみです…!! (2021年9月2日 21時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - スイートポテト丸さん» えっえっ!?!?すっごい嬉しいです…!うわぁ、、こんなことあるんですね…!良かったらもうひとつの方も…ふふ…。更新ありがとうございます! (2021年8月28日 21時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
スイートポテト丸 - ごりらさん» ご、ごりらさん…!あの、『帰国したら弟が組長になってた』見てます…!ヒョッ…ありがとうございます!更新頑張ります! (2021年8月27日 21時) (レス) id: 6464112a6c (このIDを非表示/違反報告)
スイートポテト丸 - MIRAIさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて何よりです!更新頑張ります! (2021年8月27日 21時) (レス) id: 6464112a6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スイートポテト丸 | 作成日時:2021年8月14日 0時