36話 ページ38
『そ、それで...なんであんなに近くにいたの？
私待っててって言ったよな？』
ちゅるちゅると啜っていた千冬くんがこちらを向く
千冬｢最後にわかったって言った時、何処で待つかは言ってねーだろ｣
ドヤ顔で言うとまた食べ始めた
『...あんまり、見られたくなかったな、』
聞いて欲しいような、耳にして欲しくないような感情が混ざった結果ボソリと呟いた言葉
千冬｢なんでヤなんだよ｣
...聞こえていたらしい
全て言ってしまいたい
受け止めてもらいたい
でも、もしも嫌われてしまったら
もし、否定されてしまったら
わからない
どうしてここまで深く考えてしまうのか
『...治癒できる、なんて怖がられるだけに決まってるでしょ』
どうせ、会うのは今日だけだ
今日たまたま会っただけ
軽く伝えてしまうくらい、いいじゃないか
そう思った
千冬｢んなことねーよ、すごいと思うぜ
唯一無二の治癒能力者ってぜってー場地さんの役に立つじゃねーか｣
『バジさん？』
千冬｢オレが背中追っかけてるカッケェ人！｣
カッケェ...男、かな
あれ、なんで私安心してるんだろう
千冬｢ふー、ご馳走様
って、うわっもうこんな時間...
わりぃ付き合わせちまった｣
『えっ、あっ、全然...大丈夫...』
むしろ、帰りたくないような感じがして
熱が、あるのかな
ずっと2人でいたい気がして
だが、帰らなければいけない
ベンチから立ち上がると、千冬くんと近くのゴミ箱に向かった
ペヤングなどのゴミを捨てる際、手が見えた
少し腫れている真っ赤な手が
『千冬くん、その手』
千冬｢ん？別に大したことねーよ
いつもこんなんだしな｣
『...治させて』
千冬｢いーよ、このくらい｣
もしかして怖がられてる？
そう思ったが、本当に申し訳ないと感じているだけらしい
『お礼、家まで送ってくれるお礼として』
何故か理由を作ってまで呼び止めようとしている自分
本当に、何やってるんだろう、
千冬｢まあ、それなら｣
手にかざすと軽い怪我だったため、すぐに治った
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緋翠風香 - 梅原裕さん» 1番好き...！？やる気しか出ません 笑ありがとうございます！！ (2021年7月28日 14時) (
レス) id: 19c3c06a9d (このIDを非表示/違反報告)
梅原裕(プロフ) - 東京リベンジャーズの夢小説の中で一番好きです！自分のペースでいいので更新頑張ってください！ (2021年7月28日 11時) (レス) id: a898904401 (このIDを非表示/違反報告)
緋翠風香 - あいかさん» そんなことを言っていただけるとは...！夜眠れるように更新頑張りますね笑 (2021年7月27日 13時) (レス) id: 19c3c06a9d (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - 更新されるのが楽しみすぎて夜も寝れません笑笑 (2021年7月27日 1時) (レス) id: 2af93ccd4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋翠風香 | 作成日時：2021年7月25日 13時
