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中学3年生の春
桜が舞うこの季節
花粉症のため、ズルっと鼻をすする
気を紛らわすためにペン回しをしていると、教壇辺りから声が聞こえる
「えーお前らも三年生ということで！本格的に将来を考えていく時期だ！」
僕の担任の教師がそう言った
「今から進路希望のプリントを配るが、皆！
だいたいヒーロー科志望だよね」
そう言いながら進路希望を記入する紙をばらまいた
クラスメイトは``個性``とか言うモノを見せびらかせながら手を上げる
「せんせぇー！皆、とか一緒くたにすんなよ！」
爆豪勝己
髪の毛が爆発している彼は、問題児のような人物だ
そんな様子を見て怯えながら僕の前で机にうずくまっている彼は緑谷出久
とても弱気な彼は、ヒーローを目指している
一応、僕の唯一の友達でもある
爆豪は机の上に立ち、吠えるように叫ぶ
「あのオールマイトをも超えて俺はトップヒーローに成り！必ずや高額納税者ランキングに名を刻むのだ！」
「そういや緑谷も雄英志望だったな」
先生がさらりとそう言うと、クラスの空気が凍り付いた
そして、皆が緑谷を注目する
「はぁ！？緑谷！？ムリっしょ！」
「勉強できるだけじゃヒーロー科は入れなんだぞ！」
笑って皆が緑谷を馬鹿にする
「そっ･･･そんな規定もうないよ！前例がないだけで･･･」
無個性ではヒーローにはなれない
緑谷はそれを理解しているだろう
「こらデク！」
爆豪が緑谷の机を爆破する
「没個性どころか無個性のてめぇが〜
何で俺と同じ土俵に立てるんだ！？」
無個性
総人口約８割が個性を持つ中
約２割がなる、とても残念な個体
「待っ･･･違う、待ってかっちゃん
別に張り合おうとかそんなの全然！
本当だよ！」
ズルズルと後退しながら緑谷は言う
ゴッという音は、壁に当たった音だろうか
「ただ･･･小さい頃からの目標なんだ…それにその･･･
やってみないとわかんないし…」
子供は夢を持つことでどこへだって行けるという
だが、それは不正解の道を選んでいる場合もある
「なぁにがやってみないとだ！
記念受験か！
てめぇが何をやれるんだ！？」
仕方ない
人間はすべてを与えられている
それ故に、不正解を選んでしまうことだってあるのだ
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夜桜瑠奈(プロフ) - スノーだるまさん» あ、ほんとですね…！ご指摘ありがとうございます！変更しておきます！ (2017年11月3日 20時) (
レス) id: 916f6525ff (このIDを非表示/違反報告)
スノーだるま(プロフ) - 3話目…個性は崩壊じゃないですか？ (2017年11月3日 20時) (レス) id: 1023204a37 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜瑠奈(プロフ) - かぁびぃ(駄作者)さん» 感じ取って、ですね(汗)こちらこそこの作品を最後まで呼んでいただき感謝！超絶感謝！です！ (2017年10月31日 19時) (レス) id: f4986fab66 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜瑠奈(プロフ) - かぁびぃ(駄作者)さん» ご愛読ありがとうございました！全体的に意味分からん文章になってしまった…と少し後悔しておりましたが、素敵な作品と言っていただき何とか伝わってる！と喜んでおります(笑)私の体験談も交えたりしていたので…何か感じ取った下さったのか、と震えてしまいました(笑) (2017年10月31日 19時) (レス) id: f4986fab66 (このIDを非表示/違反報告)
かぁびぃ(駄作者)(プロフ) - 完結おめでとうございます！意味深な終わり方で、その後を色々と想像させられる素敵な作品でした！最後まで丁寧な文で読みやすく、心に何か囁きかけるものがあってしんみりしました。素敵な作品をありがとうございました！ (2017年10月31日 18時) (携帯から) (レス) id: 87e86307e6 (このIDを非表示/違反報告)
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