東方×暗殺教室【裏切り(？)】3 (ページ11)

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その頃…
霊夢side

霊「ねぇ、A。」

夜「なに？」

霊「まだ引きずってんの？過去の事。」

夜『うん。まぁ。自分でもびっくりしたよ。まさかまだ引きずってんなんて。怒りって簡単には消えないんだなって思った。アイツさ、自分のやった事すぐ忘れんだよ。だけどやられた奴はいつまでも覚えてるし恨んでる。イジメと同じなんだなーって思った。』

霊「いつまでも引きずるんじゃないわよ？もうあんたの時は進んでるんだし。何より疲れるわよ。」

夜『まぁもう出て来なければなにもする気はないわ。もう怒るのは疲れた。アイツの魔法は封印したからもう出るに出られないでしょう。』

霊「ん？封印なんてアンタ出来たっけ？」

夜『いや、単に魔力を吸収する力を封印しただけだ。普通は魔力は少し持っていても使い方が分からないからな。アイツの魔力を吸収する力だけ抑えられればどうって事ないしな。』

霊「魔力が無ければ魔法は使えないって事ね。」

夜『そういうこった。』

霊「あともう一個質問。」

夜『なに？』

霊「アンタの父親ってもしかして…母親に殺された？」

夜『多分ね。殺せば金は自分のものだし。』

霊「悲しくないの？」

夜『無計画に子供つくるようなアホな親父のツラなんてみたくねぇよ。霊夢もそう思うだろ？』

霊「確かにね。アンタらしいといえばアンタらしいわ。」

コイツに足りないのは愛や甘えかもしれないわね。親子の愛も知らなければ夫婦の愛も知らない。環境上甘えることもできなかったから甘え方もわからない。私はコイツが心から笑ってるとこを見たことがないわ。過去の事を無意識に引きずっているのかしら。宴会の時もどこか冷めてるし。でも少し表情が豊かになってるわね。一歩前進かしらね。