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あーもう！コツコツコツコツうるさいわね！気が散るわ！
…テストの方は順調、と言いたいところだけど、こんなの範囲に入ってたかしら？範囲は確認して一通り復習してあるのだけれど。私の思い違い？でもそれなら授業中に気づくはずよね。まさか…E組だけに違う範囲を告知した…？いや、まさかね。
「先生の責任です。この学校の仕組みを甘くみすぎていたようです。君達に顔向けできません。」
ビュンッ
「にゅや！？」
「いいのー？顔向けできなかったら、俺が殺しに来るのも見えないよ？」
「カルマ君！先生は今落ち込んでっ…んん？…！？」
「俺問題変わっても関係ないし。」
「すげぇ…。」
「数学100点かよ…。」
「俺の成績に合わせてさ、あんたが余計な範囲まで教えたからだよ？だから出題範囲が変更されても対処出来た。だけど…俺はこのクラス出る気ないよ？前のクラス戻るより、暗殺の方が全然楽しいし。で、どうすんのそっちは？全員50位以内入んなかったって言い訳つけて、ここから尻尾巻いて逃げちゃうの？それって結局さぁ、殺されんのが怖いだけなんじゃないの？…しかも、上には上がいるみたいだよ？ねぇ、Aサン？」
「はいはい。見せればいいんでしょ、見せれば。ほら。」
「うわっ…。」
「全教科満点。ごちそうさまでーす。当然私も出る気さらさらないけど。にしても残念だなー、私まだ暗殺してないのにー。あ、もしかして、私の暗殺、そんなに怖い？なーんだ、そうならそうと言ってくれればいいのに。怖いからここから逃げたいですー、って。あれぇ、もしかしてセンセー、小心者なの？」
「なぁんだ、先生怖かったのかぁ。」
「それなら正直にいえばよかったのに。」
「ねぇ、怖いから逃げたいって。」
「にゅやぁ！逃げるわけではありません！」
「へぇ、じゃどうすんの？」
「期末テストであいつらに倍返しでリベンジです！」
「「「あっはははははっ。」」」
「にゅや！笑うところじゃないでしょう！」
「ナイス、カルマ。いい仕事してくれたねぇ。」
「そっちこそね。にしても何したの？数学とか理科はともかく、ついこの間まで社会なんかボロボロだったくせに。」
「んー？それはこの私が本気を出せばこの程度、余裕に決まってるじゃない。こんなところにつまずく私じゃないわ。」
「へぇ、勉強はできるんだねぇ。」
「まるで勉強しかできないみたいな言い方やめてくれない？？」
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作者名：夜桜 | 作成日時：2020年10月10日 18時
