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「うわw」
「(なんて様だ！？)」
「噂通り、スピードはすごいですね。」
「スピード"は"な。」
「確かにこれなら、どんな暗殺だってかわせそうだ。でもね、殺先生。この世の中では、スピードで解決できない問題もあるんですよ。」
「…。」
「咲夜、気にしなくていいのよ。」
「では、私はこの辺で。」
え、これまずくね？私らだけなら逃げられるけど渚君はむりだよなぁ。
「おっと…これは失礼。少々気になる話をしていたので聞いてしまいました。」
「いえ…。中間テスト期待しているよ。頑張りなさい。」
「えぇ。期待に応えて見せますわ。」
「…。」
「渚君、大丈夫？」
「あぁ…うん…。」
これは大丈夫じゃないねぇ。
「A様？」
「せんせー、それ、パスー。」
「にゅ？」
「その知恵の輪、パス。」
「にゅや…。」
「投げて投げて。」
「A様…？」
飛んでくる知恵の輪をじっと見つめれば…
「みえた。」
チャリン
「おっしゃあ、1秒チャレンジクリアー。」
「…？」
「理事長センセーに期待されちゃったしさー、
ちょっとやる気になっちゃったー。」
自分でも口角が上がるのがわかる。
「怠けアリはポテンシャルの塊だ。それを示してあげるいい機会かもねぇ。」
「おはようございます！皆さん！今日は先生、更に頑張って増えてみました！」
「いや鬱陶しいわ！おおいわ！うるさいわ！」
「Aサンこそじゅーぶんうるさいけど？」
「揚げ足とんじゃねえよ。分身は雑だし！」
「んー？なんでみんな外でてんの？」
「全員外に出ろってさー。」
「ふーん。」
「Aさん。」
「なに？」
「貴女は仕事として、このE組にきましたね。貴女が今のところ立てている暗殺のプランは一つだけですか？」
「まさか。プランは何個も練ってあるわ。たった一つの計画通りに事が進むなんて滅多にないもの。」
…。あー、なるほど。言いたい事、わかったわ。
なんかぐるぐる回ってるけど…何する気？
「うわっ…すごい風。」
「A様、大丈夫ですか？」
「流石にこれくらいじゃ吹っ飛ばされないわよ。…アダッ。」
「大丈夫ですか…？」
「なんでピンポイントに石が私の頭にあたんのよ…。」
「第二の刃…。いつまでに？
「決まっています…明日です。明日の中間テスト、クラス全員五十位以内を取りなさい。」
「大した事ない…と言いたいところだけど、こいつらからしたらハードル高いわね。」
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作者名：夜桜 | 作成日時：2020年10月10日 18時
