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「さぁみなさん!はじめましょう!」
「「「はぁ…。」」」
「学校の中間テストが迫って来ました。」
「…テスト勉強ってことk…スヤァ。」
「こらAさん!いきなり寝ないでください!カルマ君!いきなり暗殺しないでください!それ避けると分身が乱れるんです!」
かったるそうに頭をあげ、少女は忌々しげに先生を見る。
「にしても、視界がうざったいわね。で?私は何やるの?やっぱり社会科?」
「にゅや、その様子だと点数取れてない自覚はあるんですね?」
「まぁ、日本人じゃないし。親も日本と関わりないし。日本なんか来たこともほぼないし。中学の社会科の歴史分野は日本史だからね。」
「なるほど。それにしては日本語が上手ですねぇ。国語もよく取れてる。」
「(まぁ幻想郷の公用語って日本語だし。)日本語は勉強したのよ。一応日本の学校通うのにコミュニケーションとれませんじゃ困るでしょう?」
「ヌルフフフフ。それではきっとすぐ社会科もできるようになるでしょうね。」
「まぁ、基本的に覚えるだけなら余裕よ。」
「…テスト前に教科書一冊全て覚えるんですよ?」
「嘘ついたわあんま余裕ないかもしれない。」
「英語、理科、数学はよくできてるので社会を優先しましょう。」
「センセーこれはθ=π/3でしょ?」
「そうそう…ってどこまで先取りしてるんですか!今は日本史やりますよ!」
あれはナギサ君?…ちょっと見に行ってみるか。
少女はそっと職員室を覗き込んだ。
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作者名:夜桜 | 作成日時:2020年10月10日 18時