番外編『奏君とピアノ』 ページ5
時は放課後
私は一人教室にいた
クラスメイトは既に帰宅しており、話し相手も居ないので
ぼーと、席に座り天井を見る
すると横目で見えた廊下
奏君が紙の束を手に通りすぎるところだった
A(あ、奏君だ…)
今日は部活はなく、奏君も制服のまま
何となく着いて行きたくなった私
別に奏君のストーカーでは無い
断じて無い
自分に話しかけながら、後を追えば第３音楽室に着いた
A(ピアノ…?)
中にはピアノを弾く彼
どうやら、先程の紙の束は楽譜らしい
しばらく見つめること10分
疲れたので座って覗こうとしたら、ドアに体が当たりガタンと揺れた
奏「Aさん？」
しまった。と隠れるのを諦め、顔を出せば「何でここに？」という感じで名を呼ばれる
『教室に居たら、奏君を見かけたので…つい』
奏「そうですか。突然音がするから驚きましたよ。」
『あはは。すみません』
そう言えば、中に招き入れてくれた
並ぶ椅子からひとつを引き抜き、ピアノの側に置く
奏君の心使いに感謝し、座らせてもらえば
A(わぁ。ベストポジション)
ピアノを弾く彼を後ろから見られる特等席
しかも弾く様子も伺える
奏「良かったら一緒に引きますか？」
ベストポジションに喜んでいればその言葉
突然の事に慌てたが、せっかくのお誘いなので引く事にした
数分してから気が付く
A(奏君手袋してない！)
確かピアノを弾く手を守る為にしているらしかったので
今していないのは当たり前なのだが
またひとつ、彼のレア姿を見られて嬉しい
顔がニヤけるのを押さえていたら、ミスしてしまった
すると奏君は私の手に手をのせて
奏「Aさん、ここは……こうですよ」
と引きながら教えてくれる
A(っ///…奏君の手が///)
手袋をしていない、細くて長い指が私の手を包みこんだ
奏「Aさん、本来ここは許可を取らないと入れないので
Aさんが入ったことは俺と貴方の秘密ですよ？」
ギュッと手を握られて
そう言う彼の顔は小悪魔かもしれない
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あいりん様
リクエストありがとうございました！
番外編『奏君とピアノ』 完
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友美桜(プロフ) - あいりんさん» 迷ったあげく一番単純な落とし穴にしました^^最後ゴール寸前だからこそ、『単純』でゲームオーバーしたら悔しいですしね(笑) (2016年7月6日 22時) (
レス) id: 21c775b0eb (このIDを非表示/違反報告)
ごまこ(プロフ) - 友美桜さん» たまーにしか見ないコンビだけど、このコンビも最強ですね！やっぱりアルスってすごいと思うなぁ^ ^ (2016年7月6日 18時) (レス) id: d73e53b2e6 (このIDを非表示/違反報告)
あいりん(プロフ) - 落とし穴w (2016年7月6日 18時) (レス) id: 178c8f01bb (このIDを非表示/違反報告)
友美桜(プロフ) - ごまこさん» 今までの出来事を統計して、結末へと導く奏君と、野生の勘といい穴で危険を嗅ぎ分けるパク君。まさに最強コンビ誕生(`∀´) (2016年7月6日 17時) (レス) id: 21c775b0eb (このIDを非表示/違反報告)
ごまこ(プロフ) - 二人ともすごいw 奏くんはさすがですね(*´ `*) (2016年7月6日 7時) (レス) id: d73e53b2e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：友美桜 | 作成日時：2016年6月1日 20時
