118曲目 ページ25
それから他愛もない話をしながら、私も奏君が買ってきてくれた
学祭食を食べた
奏君が話してくれる話は面白くて、何度も笑ってしまう
奏「それでアキラ、何回も怒られていて」
『アキラ君どうなっちゃった？』
奏「…部室に帰ってきたとき涙目でしたね」
『!!アキラ君が涙目？』
奏「はい」
『じゃあ皆心配しただろうね』
奏「いや、先生は一番笑ってましたよ」
『先生そこは慰めなくちゃ』
口元に手を持ってきて、肩を震わせ笑う奏君
普段の笑いは微笑み程度で
先生が冗談を言ったときも、笑わず斬る方なのに
私の横で笑っている
『奏君がそこまで笑うの珍しいね』
奏「そうですか？」
『うん。笑うのレアだよ』
奏君は少し考えたあと「そうかもしれません」と言った
奏「でも俺の笑いがレアなら、Aさんの笑い声は激レアですね」
『え？』
突然の問いに体が固まる
いつの間にか
奏君はこちらを向いていて
間を空けて座った体も、凄く近くに移動していた
サァァとふく風に、頭上の木々がゆれる
同時に奏君の髪も揺れて、何か私達の周りだけ
世界を隔離されたかのように、静かになった
奏「Aさん、俺が何で貴方の手伝いをしているか分かりますか？」
『そっ、それは…私の耳が聴こえないからで…』
奏「違います」
バッサリと斬られたけど、今そんなこと気にしている暇ではない
どんどん彼が近付いてくる
奏「答えは、貴方の笑う顔が、貴方の声が聞いてみたいから」
A(!!!)
ついに
顔が目の前にまで近付いた
そっと握られる右手
携帯を持っている手を封じられ、私からの発言ができなくなってしまう
奏「貴方は俺の声を知らない。俺は貴方の声を知らない。
そんなの寂しいじゃないですか」
言葉を見ない為に、目をつむりたいけど
真剣な顔の奏君にどうしても出来なかった
やがて、奏君の空いていた右手は私の顔に添えられる
吐息が掛かるほど近い距離に、息をするのを忘れた
奏「俺が貴方をAさんに戻します。本当の、自由に笑えるAさんに」
奏「だから俺と……」
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友美桜(プロフ) - あいりんさん» 迷ったあげく一番単純な落とし穴にしました^^最後ゴール寸前だからこそ、『単純』でゲームオーバーしたら悔しいですしね(笑) (2016年7月6日 22時) (
レス) id: 21c775b0eb (このIDを非表示/違反報告)
ごまこ(プロフ) - 友美桜さん» たまーにしか見ないコンビだけど、このコンビも最強ですね！やっぱりアルスってすごいと思うなぁ^ ^ (2016年7月6日 18時) (レス) id: d73e53b2e6 (このIDを非表示/違反報告)
あいりん(プロフ) - 落とし穴w (2016年7月6日 18時) (レス) id: 178c8f01bb (このIDを非表示/違反報告)
友美桜(プロフ) - ごまこさん» 今までの出来事を統計して、結末へと導く奏君と、野生の勘といい穴で危険を嗅ぎ分けるパク君。まさに最強コンビ誕生(`∀´) (2016年7月6日 17時) (レス) id: 21c775b0eb (このIDを非表示/違反報告)
ごまこ(プロフ) - 二人ともすごいw 奏くんはさすがですね(*´ `*) (2016年7月6日 7時) (レス) id: d73e53b2e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：友美桜 | 作成日時：2016年6月1日 20時
