夏目くんに食べられたい ページ30
＊
＿＿二人っきリ...だネ?
囁かれたその言葉は今の私にとっては甘すぎた。
だってずっと意識していた。ずっとあなたのつで頭がいっぱいだったんだもの。
完全に意識をしてしまった私の顔が熱く火照る。
彼はそんな私の頬を彼は冷たい手で包み込むように触れる。
じんわりと熱が広がった。
「 フフフ、可愛イ 」
顔が近づく。唇.....にされるかと思いきや、彼の唇が触れた部位は耳元。
蜂蜜を注がれたように耳がとろりと蕩けてしまう。
＿＿誘惑されてる。
耳元への口付けで確信した。
焦らす様に、彼は私の唇をぺろりと舐める。
妖しく、美しいその琥珀色に捕えられて、胸の中に隠している欲が強くなる。
＿＿私の唇があなたを求めているの。
引き寄せられるように唇を重ねた。
そのままあなたは私の背中に腕を回して離さない。
唇を食すようなキスに息が荒くなる。
離せば息は乱れて、呼吸を整える。
もっと欲しい、だなんて思ってしまう自分が恥ずかしくて仕方がなかった。
「 大丈夫...もっと求めていいんだヨ 」
私の心を見透かすように彼は言う。
彼の服をぎゅって握って見上げ、唇を開いた。
「 夏目くん...もっと...欲しい 」
微かな沈黙。自身の鼓動がいやというほどに私の耳に響いた。
しばらくすると彼は優しく微笑んだ。
「 移動しよっカ... 」
＿＿腕を引かれた。
＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 499人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
どじょおじ - やばい好きすぎる (9月12日 0時) (
レス) id: 1c503dc90d (このIDを非表示/違反報告)
ルナルナ - 好きすぎるぅ……これは尊死確定ですね()(遺言 (2021年10月27日 17時) (レス) @page3 id: 1dfb6e0e68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ん''ｯ................. (2020年5月3日 22時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
音琥(プロフ) - ｱｯ･･･（尊死←） (2019年9月22日 20時) (レス) id: 678f16f62e (このIDを非表示/違反報告)
くぅ - ふぅ…… (2019年7月29日 14時) (レス) id: 1acad08086 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏目さくら x他1人 | 作成日時：2016年12月4日 0時
