CRAZY 7 ページ7
「そう?どっか痛かったら言うてな」
「あ、はい、ありがとうございます…」
どうやらセンラさんは、相当な過保護な様だ。私が変な声出しただけなのに、ここまでの心配とは。ありがたいけど、少し言うと迷惑かも。いちいち心配されてちゃ反応に困る。
私と金髪さんが話しているのを見ていた栗色さんは、会話がひと段落ついたのを見て、建物の中に入っていく……って、ここ、やっぱり高級住宅街…!まさか、こんな大きな家に住んでるの?4人で?
普段見慣れない家の大きさに圧倒されていたら、金髪さんに進むよう促される。4人ともなんの躊躇いもなく入っていくのを見ると、やっぱり住んでいるのだろうか。…犯罪者が住んでいる家の入るのって怖すぎる…。私無事に帰れる?大丈夫?
玄関を過ぎると、普通に綺麗な家だった。木を基調にした落ち着いた空間で、普通の家となんら変わりない。もっとヤバいものがそこら中に置いてあるかと思った…。
「A、何処がいいとかある?」
栗色さんが、玄関を入ってすぐ右にあるドアを開きざまに振り向いた。少し首を傾げた姿はとても様になっていて、やっぱりほんとに犯罪者か疑ってしまうほど。2つの綺麗な翠の瞳は確かな輝きを宿していた。
「うらさん、伝わってないで。なんのこっちゃって顔しとる」
「あ、まじ?悪い」
「まずは自己紹介からでええんちゃいます?」
私が栗色さんに、少し、少しだけ見惚れていると、初めて赤色さんが口を開いた。ちょっと低めの、ハスキー寄りの声。聞き取りやすい、それでもって少し色気を持っている様な、凛とした特徴的な声だった。…にしても、私そんな顔してたのか。ヤバい恥ずかしい。
センラさんが助け舟を出し、栗色さんもそれに同意して部屋の入って行く。それに私達も続いた。…不思議な名前多いな、浦島坂田船。まーしぃさんに、センラさんに、うらさん…。犯罪者だし、本当の名前かは分からないけど。
その部屋はリビングの様な空間で、キッチンと、ダイニングテーブルもあった。4人はその椅子に腰掛け、何故か4人住みなのに5つあった椅子にセンラさんに座るように促され、私も椅子に腰掛ける。…しかも、うらさんと赤色さんの間に座る形で。この中でもまだ1番信頼できるセンラさんは、まーしぃさんと向かいに座っている。
す、少し怖いんだよなあうらさんと赤色さん。2人ともとそんな緩い会話してないし、赤色さんに至っては会話なんてしてないし。ここの席は肩身が狭い…。
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夜桜(プロフ) - ぶぃ、さいんさん» わああ、ありがとうございます! レッドホット少ないですよね…、なので書いてしまいました() (2021年8月21日 16時) (レス) id: 5e351166ad (このIDを非表示/違反報告)
ぶぃ、さいん(プロフ) - 初コメ失礼しますありがとうございます(唐突な土下座)レッドホットの曲パロってあんまり無くて落ち込んでたんですけど心が救われました…!!!感動で情緒がやばいので日本語おかしかったらすみません…(( (2021年8月5日 22時) (レス) id: ecdadf7d60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜 | 作成日時:2021年4月14日 22時