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# 明日 ページ38

こぼれ落ちた涙。
この悲しみと共に掬うことが出来たなら
どれだけ楽なことか


『…やだ…嫌だよ……忘れたくない…!!…みんな…早く……』



意識が遠のいていく。

人生で何度目かの感覚だ。

携帯が鳴ってる。左馬刻かな



「………A…?…」
『…遅い……』
碧「…A!!おい…なに…はぁ?!お前…最後まで…面倒かけやがって…!!電話…」



一生懸命左馬刻さんは口を動かし続けている。
僕の耳にはついに届かないところまで来ていた。



碧「先生!!早く…Aが…!!」
『………先生……ごめんね……死にたくないよ…忘れるだけ…損なの…僕…嫌だ…!嫌だよ!左馬刻!ねぇ!連れてかないで…僕…また…失うの…?』
碧「大丈夫だ!先生が来てくれる、大丈夫だって!!」



抱き寄せて、そのまま離して欲しくない

左馬刻の匂いだ…まだ感じる


『……幻太郎…乱数…帝統……みんな…嫌だよ…忘れたくない…!!』
神「……左馬刻くん!遅れてしまって…ごめんね!大丈夫…大丈夫だから!!」



そこから…先生が…僕を…マイクで…治して…



『…ごめんなさい……今まで…色んな……ごめんなさい…!』
碧「銃兎…!!おい、今すぐ車出せ、あそこのカフェこい!早く!今すぐ!」
神「…ひとまず…大丈夫だね、人気のない所に行こう。左馬刻くんの家は大丈夫かな?」
碧「はい、大丈夫…っす…銃兎の野郎…もっと…もっと早く来れねぇのかよ!!」
神「左馬刻くん、」
碧「…A…おい、絶対死ぬなよ。絶対だ」
神「左馬刻くん…!」



泣いていた、彼が

涙を流していた。人の死を目前に涙していた。


なにもかもが急展開すぎるこの人生に終止符を…とでも思ってるのかな



『…泣かないでよ……左馬刻…』
碧「…っるせぇ…さんをつけろクソガキ…」
『…ふふ……左馬刻も泣くんだね…ありがとう……』
入「…左馬刻急に呼び出して何の……Aくん…?!」
碧「早く!家に運ぶぞ!先生も来てくれ!!一郎、早く!運べ!車ん中!」
一「あっ…?え、いや、わ、わかった!」



ただ事じゃないって、察したのかな



碧「理鶯達にも連絡して、救急手当のもん全部出せって言っとけ、一郎」
一「お、おう」
神「…まだ心拍は停止していないね、このまま焦らずゆっくり、家に向かおう」






生き方ひとつ、教えてくれてもいいじゃないか

































こんな最高な思い出、全部、お前のせいだ

# 冬眠→←終止符 #



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(プロフ) - 更新頑張ってください!更新されるの待ってますね(^^)v (2020年3月16日 14時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:幻路 | 作成日時:2020年3月16日 11時

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