神宮寺くんは、泣かない 【男主】【観音坂独歩】【神宮寺寂雷】【伊弉冉一二三】 【碧棺左馬刻】

# プロローグ ページ12

山｢あ、寂雷さんすか？｣
神｢一郎くんかな？どうしたの？｣
山｢あっ、そうっす！すみません、俺急に依頼入っちゃって…下二人だけじゃどうにもならないそうなんでこの後左馬刻に任せていいっすか？｣
神｢そういうことなら仕方ないね、お仕事頑張って｣
山｢あざっす！｣


山｢…左馬刻…あとは頼んだぞ｣
碧｢おう、任せとけ｣



俺は熱い勝負をする二人を後にしてイケブクロに向かった


笑みを浮かべながら



.




碧｢はぁ…また負けだ…｣
『…ねぇ』
碧｢あ？｣
『僕、誰に似てるかな？』
碧｢似てる…？…あー…乱数…飴村乱数に似てんな｣
『…そう』
碧｢お前はお前だし…もしかして気にしてんの？｣
『別に、左馬刻は言わないんだね』
碧｢なにが｣
『この前…僕の兄が乱数だろうね、っていうのを寂雷さんが言ったら…あの二人、きっとなにかの罠ですよー…って』
碧｢…は｣
『左馬刻は？正直どうなの、僕の兄が乱数かもしれないって聞いて』
碧｢……｣
『僕全部知ってるよ、乱数が左馬刻の妹さんにしたことも、これからも何もかも』
碧｢てめぇ…なんでその事知ってんだよ｣
『なんでも知ってるって、言ったよね』




有り得るわけが無い
乱数と俺とその他諸々以外に合歓のこと知ってる奴…



『僕、久しぶりに傷ついちゃった、』
碧｢………A｣
『慰めとかいらないかな…』
碧｢違う、そんなんじゃねぇ！｣
『…だったらなに…？僕の事拷問してなにもかも白状させる？』
碧｢…俺達(・・)のとこ来い｣
『は？』
碧｢正直、先生のこと裏切るみたいなことしたくねぇけど今のお前…先生のとこに置いとくのはなんか嫌 駄目な気がする｣
『……僕…でも…は…？』
碧｢そうと決まったらさっさと行くぞ｣
『…ど…どこに』
碧｢俺、忙しくてお前の世話できねぇから｣







碧｢一郎ん家｣

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