◇見えない支え ページ46
・
葦木場「……はい。」
新開「はーい、…ということで!
ここは俺と寿一が何とかするから君はもう帰りな?」
葦木場「……はい、ありがとうございました。」
・
・
“ガラッ…”
・
・
そう言って、葦木場くんは持っていた洗濯物を
静かに隼人に預け、そのままゆっくりと帰っていった。
・
・
・
あ「…寿一、隼人…、ありがと。」
福富「…?…なぜAが礼を言う。」
あ「正直、私はなんて言って良いか分からなかった…。」
福富「…。」
あ「私はあんな素敵な言葉、言えなかったし…。」
新開「…んー、仮にそうだったとしても…____」
・
・
新開「___Aが彼にしてあげたことは
______大きかったと思うよ?」
・
・
あ「…え?」
新開「だって、ああやって自分の悩みをAに伝えて
それでこうして俺達にまで来たでしょ?
もし、彼が誰にも頼らず1人で考え込んでいたら…」
・
・
新開「きっと彼は、今頃…、選手じゃなかったと思うよ?」
・
・
あ「…ッ…!」
新開「だからさ、そんなに気にすることなんてないし
ましてや俺らに礼をすることでもないよ。」
あ「隼人…。」
福富「俺も新開と同じ意見だ。」
あ「…え?」
福富「誰にでもコンプレックスはあるし
それが結果に結びついてしまうこともある。」
あ「…。」
福富「だが、それをこうして人に相談し
自分が気付かない自分を探しに行くのは___」
・
・
福富「____自分の証明にも繋がることだ。」
・
・
福富「だから、Aは葦木場自身を証明する
1つの支えになったのだと思う。」
あ「…ッ…。」
福富「だから、お前はいい仕事をしてくれた。」
あ「寿一…。」
新開「むしろ、こんなマネージャーがいてくれて
俺らは幸せだぜ?」
福富「そうだな。」
・
・
あ「……2人とも、ありがと…。」
・
・
こうして、2人からの言葉を胸に
私たち3人は洗濯を終わらせ、部室を後にしたのだった。
・
139人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りら。(プロフ) - 少し手直ししてます! (2022年4月28日 11時) (レス) id: d67b6f1530 (このIDを非表示/違反報告)
りら。(プロフ) - 悠人くん🐣さん» コメントありがとうございます!!頑張って更新します!これからも楽しみに待っていてください! (2022年3月20日 22時) (レス) id: d67b6f1530 (このIDを非表示/違反報告)
悠人くん🐣 - 続き待ってます‼ (2022年3月16日 14時) (レス) @page36 id: 80affee4b7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りら。 | 作成日時:2022年2月2日 15時