弱虫くんへ【我妻善逸】 (ページ6)

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命ページ6

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『でも一条や他の隊士に手を出されると、思わず自分も手を出してしまいそうになる。でも私はあの子と約束した。もう人を傷つけたりしないと。それでも一条は私を悪者に引き立てようとした。しのぶ姉さんが弁解してくれるたびに、あいつは次々といろんな手で私と姉さんを引き下げていく』

炭「ひ、酷い...」

『数日前、私は蝶屋敷の庭で姉さん(しのぶ)と刀の手入れをしていた。すると目の前に一条が現れた。刀を鞘から出し、目の前に立っている。私は死ぬ覚悟をした。だけど、奴は私と姉さんを傷つけるのではなく、自分の手を傷つけようとした』

『きっと私と姉さんに傷付けられたと喚き立てるつもりだった。そして、奴が自分自身の腕に刀を刺すその時____』

二“ャァー！

あの子が一条の目の前に飛び出してきた

“「なによこの汚い猫!どけ!邪魔なんだよ！！」”

奴はあの子を乱暴に掴み、

ｼﾞｬｼｭｯ!!

“「キャー!!誰か!誰か来て!Aさんがー！」”

『キッタ』

『腹が煮え繰り返るような怒りを感じた。あの子が血塗れになり、地面にボロボロになった布のように...自分はひたすらそれを膝に乗せて、眺める事しか出来なかった。あの子はきっと、一条の企みに気付いていたんだって、カナヲが言っていた』

『気がつくと周りには柱が私と姉さんを取り囲み、刀を抜いていた。刀には、そこにはなにかに溺れている私が写っているように見えた』