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『いらっしゃ………い』
俺が入ったのが分かると
明らかに様子を可笑しくさせる
『…昨日は『ごめんなさい!』
俺が謝ろうとしたのを遮って
Aは勢い良く頭を下げた
そしてゆっくりと顔をあげ
流した髪を耳にかける
『昨日、あんなに大きな声を出して怒って、ごめんなさい…』
『いや、』
俺も悪かった、と謝ろうとするが
座って、と背中を押すAにまたもや遮られてしまった
『お詫びにご馳走するから、ちょっと待ってて…』
座らせるやいなや足早に奥へと行ってしまう
仕方ないと思って
そのままAを待つことにした
……その時、新たな客の訪れを告げるベルが鳴る
入ってきたのは
黒ずくめの男が二人
俺と目が合うと、一人の男は眉をひそめた
『なんでお前とこんなところで会わなきゃいけねーんだよ』
働け、と一喝されるが
俺はコイツにそんなこと言われる筋合いはない
『あ?!
俺はここの常連なんだよ
てめーらこそちゃんと働け税金ドロボー』
『俺たちは仕事で来てんだ!!』
言い合いしていたのが聞こえたのか
Aが奥から顔を覗かせる
『お客さん?
いらっしゃ…?!』
二人の姿を見たAは
持っていた皿を床に落とす
乗せてあったケーキは無残にも潰れ
ただ苺だけは
その原型を鮮やかに留めていた
『真選組だ
アンタ、この店の店主か?』
土方が手帳を見せるが
Aは口を開いたまま、何も言わない
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きなこもち - 引退してしまうんですか。......私はこの作品が一番好きです。 (2018年1月13日 21時) (レス) id: 2e5a3c9fa8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - アルハさん» ありがとうございます(^^)続篇に移行しました!これからも応援していてください! (2016年11月22日 21時) (レス) id: 302a4dfff8 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 沖田・・・!!!続き楽しみです!!!これからも応援してます!!! (2016年11月20日 11時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - シャケさん» ホントですか?!わーい(^^)嬉しいです。ありがとうございます (2016年11月14日 23時) (レス) id: d790bda945 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - j-oiku*さん» どうもありがとうございます!!頑張っていきます! (2016年11月14日 23時) (レス) id: d790bda945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2016年10月24日 20時