【銀魂】絶 対 零 度 の 恋

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『お前彼氏とかいんの？』



もう、常連と言ってもいいだろうというくらい


この店に通っている




俺はここのケーキを全種類食べた



それでも、二度目三度目と食べたくなる



まるで、この女


Aの作るケーキには


魔法がかかっているようだった





『……なに、突然』




引くような目



んな目で見るな、とフォークで指差すようにすれば


いない、とAは目をそらした




『お前くらいの歳は年がら年中いそうだけどな』




『歳で決めないで、おっさん』




『まだおっさんじゃねェよ



好きな奴もいねーのか？』




俺のこの質問に


Aは妙に大きく反応して


テーブルを強く叩いた




『うっさい！


アンタに関係ないでしょ！！』




そこまで言い終わると



周りの客の視線にも気付いて、たじろいでしまう





『……食べ終わったんなら帰って』




低く言い捨てて、奥へと消えて行った




どうやら俺は、地雷を踏んでしまったようだ





謝ろうかと思ったが、今はやめておこう




席に金を置いて、店を出る





空には鈍色の雲がかかっており



今にも、雨が振りそうだ

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