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ペタペタと、スリッパが音を立てる
すん、と鼻をすすれば消毒液の臭いがして
私は思わず顔をしかめた
目の前の扉の右上には
沖田総悟、と書かれた紙がはいっている
先ほど私の調書を取った隊士の人に聞いた
総悟はここにいる、と
彼は大事には至らなかったようで
一週間後には退院できるらしい
その前に、と
私はココに足を運んだ
手の裏で三回ノックすれば
中から間の抜けた返事が返ってくる
生唾を飲み込んで
私はゆっくりと扉を開けた
雑誌を追っていた目で私を横に見ると
彼は驚いたのか、顔を向ける
『よう……』
読んでいた雑誌を傍にある棚に置いて
座れよ、と椅子を指さした
それに頷いて
丸椅子に腰を降ろす
『それ、大丈夫なのか』
私の首元の包帯を指さした
お医者さんにも言われたが
傷はそこまで深くはなく
数針縫う程度だ
『大丈夫』
『そっか
跡、残んねーといいな』
嫁入り前だからよ、と彼は茶化すように笑う
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きなこもち - 引退してしまうんですか。......私はこの作品が一番好きです。 (2018年1月13日 21時) (レス) id: 2e5a3c9fa8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - アルハさん» ありがとうございます(^^)続篇に移行しました!これからも応援していてください! (2016年11月22日 21時) (レス) id: 302a4dfff8 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 沖田・・・!!!続き楽しみです!!!これからも応援してます!!! (2016年11月20日 11時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - シャケさん» ホントですか?!わーい(^^)嬉しいです。ありがとうございます (2016年11月14日 23時) (レス) id: d790bda945 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - j-oiku*さん» どうもありがとうございます!!頑張っていきます! (2016年11月14日 23時) (レス) id: d790bda945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2016年10月24日 20時