【銀魂】絶 対 零 度 の 恋

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『え……』




私の腕を、強く…震えた手で握られる



見上げれば、そこには表情を歪めた総悟がいた




彼のもう片方の手は自身の腹から突き抜けている刀を握っている




そこから赤黒いものが流れ出て



私は目を見開いた




『総悟……』




彼に視線を移すと


微笑み返してくれる





『なんだ、これ……


抜けねェ……』




総悟の後ろから


先ほどの男の驚嘆の声が聞こえた




『少しだけ、目ェ瞑ってろ』




すぐに終わる、と私から手を離す



言われるままに目を閉じれば



男の悲痛な声が暗闇の中から耳に入り


思わず、耳も塞いだ





『……大丈夫か』



隣に、温かいぬくもりを感じる



ゆっくりと目を開ければ


総悟が座っていた





『総悟……！』




彼の腹を見れば、黒い隊服に


シミができているのが分かる




『俺は大丈夫だ』




お前こそ平気か、と私の首元へ手を伸ばした




『そこまで深くねーが


待ってろ、今連絡するから』




携帯を取り出して、電話をかけ始める




『……あ、土方さん？


例の攘夷志士、捕まえやしたよ



場所は待雪



少し怪我してるんで、一応救急車呼んでもらっていいですかィ』





私の方へ目線だけ送り、電話を切った

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