【銀魂】絶 対 零 度 の 恋

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『……何言ってんだか』




溜め息をつきながら


ズルズルと壁に寄りかかる




額に手を当てれば


そこには少し汗が滲んでいた




あまり思い出したくなかった記憶



胸が締め付けられて


呼吸が苦しい





未だに引きずって


向こうは何とも思ってないことを自分だけ悩んでいるのが


とてつもなく馬鹿らしいと感じてしまう





サヨナラも嫌いも言われていないのに



どうしてこうも涙は流れてしまうのだろうか





『……寒い』




もう冬に近づいている今日この頃



こんなくだらないことばかり考えてないで


クリスマスのケーキのデザインを考えなきゃいけないのに




あの男のせいで、いつも振り回される



出会った時からペースを崩されて




まるで、私じゃないみたい。






来週からは季節限定のメニューがでるが


それを作ってるときも、あの男のせいで狂わされた





秋限定、栗のプリン




栗色のさらさらとした髪を


風になびかせ、私の心を掻き乱していたあの頃を思い起こされる







『さつま芋に変えよーかな……』

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