【銀魂】絶 対 零 度 の 恋

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『なら、せめてケーキでも食べてって』




持ってくるから、とAは厨房へ行ってしまう



しばらくすれば


皿いっぱいにケーキを乗せたAが来た




『はい、食べて』



『こんなにいいのかよ』




そう聞くも、頷かれるだけ




『なら、遠慮なく…』




『ゆっくりしてってね』




皿でも洗うか、と厨房へ戻ろうとしたが


ベルの音がしたため、新しいお客さんだ




扉の方へ目を遣ると


土方さんが入ってくる




『……いらっしゃい』




また捜査か



自然に口からため息は洩れ



一応彼にもメニューを出した



そして彼はコーヒー、と注文する




…しかし、コーヒーを出しても土方さんは何も聞いてこない




『…どうした』




私が土方さんのことを見ていたからか、


彼は飲みながら目線を私に向ける





『今日は、お仕事できたんですか』




『…違う


コーヒー飲みにきただけだ』




美味いからな、と


二枚目の男にこんなこと言われたら誰だって頬を染める



私も、少しは紅くなってるだろう




『当たり前です。』




平常心を意識して


いつも通りの言葉を返す





こんなことを言うから


あの人には可愛くねー女って言われてたんだ。

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