【銀魂】絶 対 零 度 の 恋

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『…今日は雨か』



店の窓から外を見れば


バケツをひっくり返すような雨



朝から降っているため


無論、お客さんはいない




今日はそんなにケーキを作ってないからいいとしても


客が全然来ないのも売り上げ的に困る



処分するのにもお金はかかるのだ




…そうだ、食べようかな



お客さんは来ないだろうし


ゆっくりと紅茶を飲みながら食べるのもいい



そう思って、軽くスキップをしながら用意する




しかし、外から何かが落ちるような音が


雨音に紛れて聞こえ


なんだか心配になり、出てみた




『うわー…これか』



店の前に落ちていた物をかき集めて


戻ろうと思ったが、人影が見えた



こんな雨の中外出するなんて強者だな、と


その人物へ首を伸ばすが


どうも、どっかで見たことがある



どこだったっけか……




男は私の視線に気付いたのか


素早く何処かへ行ってしまった




変な人、と心の中で少し笑って


欠片を手にして店に入る





早くこれを袋に入れて



ティータイムの続きをしよう




二個…いや、三個は食べれるな




何ケーキにしようか


今はもう頭の中はそれだけだった

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