憂、燦々【V】

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お父さんはお母さんの二人目の旦那さんだ。


お父さんはどこかの有名な企業の偉い人で、お母さんはそのお父さんの友達に紹介されて知り合ったみたいだ。


私はお母さんの連れ子。


でも、私が物心つく前から、お父さんはお父さんしかいなかった。


それは小さい頃から知らされていた。私はお父さんの娘じゃないって。


言葉でも言われていたし、小学校高学年から、お父さんは私に対して、普通の親子ではありえない接し方をしてきたから。


最後まではいかないものの、そういう風に触れられて、触らされた。


でも、中学に上がってから。女の子から、女性に変わり始めてるのに気づいたお父さんの行動はエスカレートした。


私の初めてはお父さんだった。





それからも、何回もそういうことになった。




一度、学校の先生に相談しようと思って、悩んでたらお父さんはそれにも気づいて、私に一言だけ伝えてきた。





「人の心は金で買える」




それで私は全部理解した。


家に帰ってこないお母さん。



学校では、私に媚を売ってくる先生たち。



私には逃げ場なんてなかった。





だから逃げることを諦めた。

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