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買い物袋を持って、プールを出ようとしたら、あっちが袋を取り上げてきた。
「何すんの」
立ち止まってまだそう身長の変わらない奴を睨むと、ヘラヘラ笑って立ち止まった。
「お詫び」
鼻歌を歌いながらまた歩き始めた。
地味に上手なのが腹たつ。
「私の家どこにあるかわかんの？」
「知らないから早くついてきて！」
…自分勝手すぎ。
呆れながらも重い荷物を持たなくて、すんだことが、何か嬉しくてそのままにした。
家まで持たせてあげようじゃないか、って偉そうに思ってたり。
「何でプールにいたの？」
ふと頭に浮かんだ疑問を投げかけると、
「Aちゃんがいるのが見えたから」
名前呼び(ちゃん付けだけど)に心臓らへんがくすぐったくなったのに変な気分になったけれど、
よくわからなくて無視することにした。
「それで押したの？」
「だって、入りたそうにしてたから」
だからって押すなよ。
心の中でツッコんだ。
「迷惑だった？」
ちらっと私を見て不安そうな顔をするから、
「そんなことないけど…」
って答えるしかないじゃん。
「いやそうだね」
なんて笑う横顔が綺麗だなって思ったのは秘密。
「いやだもん。おかげで服濡れちゃった」
笑いながらごめんごめんって謝ってる奴は反省してないように見える。
文句を言おうと口を開いたら、彼は急に真剣な顔をした。
「でも、いつもプールに入らない理由がわかったからよかった」
どういう意味でそう言ったのか、目を見てもよくわからなかった。
でも、不安そうだった。
「二人だけの秘密だね」
自嘲気味に笑う私に、彼は何も答えなかった。
しばらく黙って歩いてると彼からまた話し始めた。
「テヒョン」
「え？」
「テテ、って呼んで」
よくわからない、と言う意味を込めて彼を見ると、また笑ってた。
「Aちゃん、変な顔」
「は？！だって、そっちが、」
言い返そうと思って、声を荒げたら、テテが私を遮る。
「だからテテだって」
軽く叩いてやろうと思ってあげた右腕を、袋を持ってない方の腕で止められる。
そして、指を絡められる。
突然のことに驚いて、声も上げられない。
されるがまま、手を取られて、着いていく。
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Selogd(プロフ) - なんか切ないです(/ω＼)更新楽しみに待ってます(^^♪ (2018年5月1日 18時) (
レス) id: dbb2a44d3f (このIDを非表示/違反報告)
れー - なんだか泣きたくる切ない展開とても惹きこまれます。更新楽しみにしてます。 (2018年4月29日 19時) (レス) id: 8f9d951721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haylee :D | 作成日時：2018年3月19日 17時
