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「やばいってバレるって」
必死に小声で訴えても、焦るどころか笑いながらカップラーメンをカバンの中に入れる。
「だーいじょうぶだって」
大丈夫じゃないから言っているんだ。
なんて思いつつも、万引き常習犯な私たちは出禁になっている店が多くある。
ここの店はアパートから歩いて一時間かかる。
白昼堂々と万引きした商品を歩いて持って帰るのにも慣れた。
けど、
「この量はダメだって！」
いつもは多くて一週間分なのに、今回、一ヶ月分は盗っている。
万引きしているに違いないから、量とか関係ないけど。こんな私にだって良心というものがある。
勉強してないし、文字読むのも嫌いだから詳しくは知らないけど、いっぱい万引きしたらお店が潰れちゃうんだよね？だから、
「バレなきゃへーき」
マスクしているからわからないけど、絶対このベビーフェイスで、私がダメと言えない笑顔で笑っているんだ。
「おい。君たち。何してるんだ！もしかして、最近ここら辺で万引きしているって有名な、」
ハゲおじさんが、私たちの方に向かって歩いてきている。
「やばいやばい」
「行くよ！」
私の手を握って、走って出口に向かう。
「おい！」
後ろから追いかけてきているけど、絶対追いつかない。
テテの足は学校で一番早かったもんね。
「(学校…か……)」
十分走って、後ろから追いかけてきてないのを確認すると、路地裏に駆け込んだ。
お互い壁にもたれ、息を整える。
テテを横目で見ると、薄く笑いを浮かべながら肩で息をしていた。
楽しんでる。相変わらず楽しんでやがるよこいつは。
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Selogd(プロフ) - なんか切ないです(/ω＼)更新楽しみに待ってます(^^♪ (2018年5月1日 18時) (
レス) id: dbb2a44d3f (このIDを非表示/違反報告)
れー - なんだか泣きたくる切ない展開とても惹きこまれます。更新楽しみにしてます。 (2018年4月29日 19時) (レス) id: 8f9d951721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haylee :D | 作成日時：2018年3月19日 17時
