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『佐々木もインドア派なので外に出るのはあんまり好きじゃないんですよねー、佐々木です。今日はたまたま曇り空だったので外出しました』


「いんどあ…?曇り空なんて、じめじめしているだけだと、そう思わないのか?」


無惨の言葉に、佐々木はきょとんと言う顔をした。そして直ぐに笑顔になって、真っ直ぐに無惨を見つめて言った。


『確かにじめじめしてますけど、佐々木は好きです。それに、太陽が苦手な無惨様にとっては、雨で濡れることもなく最適な日ではないでしょうか?佐々木です』


「私に最適、だと?」


『はい、多分晴れだったら佐々木は外出してませんし、雨でも家に引きこもってると思いますので、無惨様との出会いとしては最高じゃないかなーと、…?』


「勝手に美談にするな、と言いたいところだが。……悪くない」


『?あの、何故に佐々木は無惨様に抱き締められているのでしょう?』


「黙ってされるがままになっておけばいい」


『佐々木貞操の危機ですか!?せめてもう一回くらいお風呂に入りたいです佐々木です!今お風呂に入りたい度で言ったら某しずかちゃんも超えてると思いますです!』


「そう言うことではない」


『と、冗談は此処までにしておきます。ねえ、無惨様』


「何だ」


『何か、無理してます?体調悪そうですが』


「お前は、今の私が病弱に見えるのか?」


『いえ、そう言う意味ではなく…例えるなら、佐々木の兄がお母さんに怒られる前みたいに…何かに、怯えてるような?と言いますか。ぬるいラムネならありますけど、飲みます?』


「飲むわけがないだろう」


『ですよねー』



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作者ホームページ:なし  作成日時:2020年11月3日 12時

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