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*ハートの女王の話*


「全部、変えていきましょう?私も手伝いますから!」


『…んー、それはちょっと違うんじゃないかなって、佐々木は思います』


「え?」

「何で、そんなこと言うの…?」

リドルがAを見て、首を傾げた。ユウはむぅ、とでも言いたげに頬を膨らませてエースの腕に抱きついていた。引き剥がされていたが。


『全部変える必要はないんじゃないですかね?あ、佐々木はモブなのでモブが何か言ってるくらいのノリで聞いてもらえると幸いです。

自分が正しいと思ったことを守れるのって、本当に凄いと思うんですよ。佐々木としては本気でリスペクトします。

価値観は人それぞれですし、リドル先輩のルールを守るって言う精神は、全く悪くないと思います。だから、皆が守れる範囲で、ルール違反を取り締まったらいいんじゃないでしょうか?』


「でも、もしまたやりすぎてしまったら…どうすればいいんだい?」


今にも泣きそうな顔をするリドルに、Aは心底不思議そうな顔をして、ニコッと笑った。


『多分、もう大丈夫じゃないですかね?
先輩は一人じゃない、間違った方向に突っ走った場合、本来の道に戻してくれる人が沢山います。私もできる範囲ならお手伝いしますよ!人のサポートが好きなんですよね!

だから、当たって砕けろ精神で行ってみましょう?そうすれば多分、ルールを守ることが大切だと、そう思っている先輩の全てを否定しなくていい。』


『先輩は、先輩の生きたい通りに生きていいんですよ。それは、先輩の権利ですから』


「…ありがとう」


ほんのりと、頬を染めたリドルがAに手を差し出した。?と言う顔をしていたAだったが、差し出された手の意味に気づいたらしく、両手で彼の手を握った。



『え、先輩の手スベスベですね?一体どんなケアしてるんですか?』


「お前ってホントにしまんねーなw」


『仕方ないじゃないですか、シリアスは苦手ですしおすし。…まあいざとなったら佐々木バリヤーくらいにはなりますので!』


「ダメだよー、Aちゃんは女の子なんだから」


『戦闘力は限りなく0に近い-ですが、やる気なら誰にも負けません!』


「-じゃ意味なくないか?」


『デュースさん、そこは気づいても言ってはいけないところです』


「何っ!?くっ、優等生への道は遠い…」


「優等生は関係ないと思うがなぁ…」



Aは気づかなかった。ユウの目が、嫉妬に満ちていることに。女の嫉妬ほど、怖いものはない。

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コンソメポテチ(プロフ) - なんか知ってるキャラいるなぁって思ってたらめっちゃ好きなラノベの佐々木さんでびっくりしました。 (2020年11月4日 19時) (レス) id: 48136d59b2 (このIDを非表示/違反報告)
否羅(プロフ) - 佐々木ファンになりそう…更新待ってます!!! (2020年11月1日 16時) (レス) id: 9fc179e20a (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2020年10月27日 10時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
re:アガサ・クリスティ(プロフ) - 乃亜さん» 佐々木親衛隊にようこそ…← (2020年10月26日 16時) (レス) id: 285fa6164a (このIDを非表示/違反報告)
乃亜(プロフ) - うっ、佐々木と友達になりたい。頭撫で撫でしたい。セコム達に混ざるでもいい!!← (2020年10月26日 9時) (レス) id: 04cc2a38ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:re:アガサ・クリスティ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年10月15日 19時

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