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朝早く、赤井さんの部屋からバタバタと音が聞こえた。

 私は、時計を見た。

 まだ4時だ。

 こんな朝早くからなんだよ

 私はそう思いながらも、赤井さんが起きているので、着替えて部屋を出た。

 「おはよう楓。悪い起こしたか?」

 『おはようじゃありません。なんですか?こんな朝早くから。』

 寝癖を直しながら赤井さんが言った。

 「それなんだが……今は冬休みだろ?で、なにもしてないのも寂しいから、ちょっと旅行にでも行こうかと思ったってわけだ。」

 『思いつきで旅行なんでするもんでしたっけ?』

 少し疑問だ。

 少し……?少し?いやいやいやいや全然少しじゃない。

 赤井さんと来たら、何もかもが唐突すぎるんだよ。

 『もう少し、計画性を持ったほうがいいかと……』

 「旅行に行きたくないのか?」

 『いや……そういうわけじゃ……』

 そりゃあ旅行は行きたい行きたい。

 赤井さんと来たら、すごく痛いところをついてくる。

 旅行に行くのはいいとして、

 『杏とライムはどうするんですか?』

 「あっ……どうしょう」

 はぁぁぁー

 『そういうところの詰めが甘いんですよ』

 どうしようかなぁ……

 あっ!!そうだ!!

 私はスマホを手にして部屋をあとにした。

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作者名:妖狼 | 作成日時:2021年7月26日 17時

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