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涙が頬を伝ってると
暖かい手が私の涙をぬぐった。
「しょっぺえ」
その声の方向を見ると
また視線がぶつかる
もうダメだ。
泣きくずれそうになろうとした瞬間
フワッと持ち上げられ
さっきまで鮮明に覚えてる匂いが
私の鼻にダイレクトに感じる。
抱きしめてくれてる。
その瞬間今まで我慢していたものを
吐き出すかのように私はワンワン泣いた。
感情のない人間なんていない。
嫌なことがあっても嫌われるのが怖くて
我慢してきただけ。
わがまま言って嫌われるのが怖くて
我慢してきただけ。
いつもどこかで作っていた自分に
初めて会った彼にはなんで
作らずにみせれたのだろう。
そんな泣いてる私に耳元で彼が言った。
「俺が忘れさせてやるよ」
目が覚めると寝てる彼の横顔が目に入った
腕だけかと思ったタトゥーは
体にも沢山入っていて
それすらもオシャレに見えるからすごい。
名前も聞いてないのにこんな事しちゃった。
でも、1度きりのこれも悪くない。
なんて考えてると
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作者名：P | 作成日時：2018年1月11日 7時
