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仲裁 ページ6

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屋敷に近づくにつれて、なにやら揉めているような声が聞こえ始める。
 

喧嘩だろうか。何があったんだろう。



とにかく急いで、止めれそうなら止めないと…。






「…って…、ぇ」
 



屋敷の前には、ぼこぼこになった善逸と刀を抜いた伊之助がいた。






「おっ、お姉ちゃん…!」
 



木の影で、居なくなった二人の子供のうち男の子の方が泣いている。



外に戻ってこられた嬉しさから流れた涙ではない。






「なに、が、あったの…?」



「ぜ、善逸さんが、炭治郎さんの大事なものだからって、箱をかばって…」
 



言われて善逸に目を向けると、たしかに耳飾りをつけていた男の子が置いていった箱を抱えていた。






「…ッ!伊之助!なにしてんの!」



「んなッ!やめろクソゴルァア!!」
 



伊之助の後ろに回って羽交い絞めにする。


暴れるせいで両手に持った日輪刀が当たりそうで怖いから大人しくしてほしい。






「A、ちゃ…」


「善逸大丈夫!?…なわけないよね。コイツ落ち着かせたら治してあげるからっ!」



「っざっけんなテメェ!オイ子分ッ!あの箱に鬼がいるのわかんねぇのかよ!」



「知ってるよそんなのっ!」




「じゃあなんで止めんだよ!?」



「そっ、それは……ッぁ!?」
 




一瞬絞める力が緩んだ隙に腕を振り払われた。



勢いのまま二振りの日輪刀を向けられる。








「いいか。子分は親分に指図するな」



「…私のことも斬るつもり?できるの?」




「舐めた口ばっかきいてんじゃねぇぞ…!」
 




完全に攻撃が私に向いた。


これでしばらくは箱にも善逸にも攻撃がいかない。



箱の中にいる鬼も、傷つかずにすむ…









「やめろォオオォオオォオ!!!!」
 






屋敷の玄関から大声が聞こえたのは、すぐ後のことだった。

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霊夢(プロフ) - うわぁぁぁぁぁあぁあ!!!すごい好きなのに更新停止ぃゐぃゐぃぃぃぃ!!! (2019年11月25日 17時) (レス) id: 28399f0f04 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃたこ - 続編おめでとうございます!夢主ちゃんの語りといい、キャラとの絡みといい、本っっっ当に好みにどストライクにくる作品です。これからも更新頑張ってください!夜未さん!大好きですッ (2019年9月25日 21時) (レス) id: 2190e9e698 (このIDを非表示/違反報告)
ADAMAS(プロフ) - 続編待ってました!善逸と再会し、ついに炭治郎も登場しましたね。ここから日陽里(自分がつけたオリ主の名前)が原作にどう絡んでくるのかとても楽しみです。次の更新待ってます! (2019年9月21日 10時) (レス) id: 2e674b225a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Alice@夜未 | 作成日時:2019年9月21日 0時

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