【鬼滅の刃】陽光の巫女 弐

回避 ページ7

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　あー、これ、やっちゃったな…
　







私はなにもその身に宿す特有性にだけ頼ってきたわけではない。

日々の修練の中、身体の小ささを補うための武器を磨いてきた。
　


素早さだ。
　



女として生まれ落ちた身体は、どう足掻いても男の体格には敵わない。


そのことに憂いていても仕方がないと気づいて、小柄な己を生かせる素早さに目を付けたわけだ。
　



その敏捷性をもってすれば、目の前の暴れ馬ならぬ暴れ猪を峰打ちする(静める)こともできる。
　

そう思って地を蹴った、その途端の出来事だった。
　


花札君のものと思われる叫び声が轟いたのは。
　




景色が後ろに流れていく一瞬を認識しつつ屋敷の玄関に目を向けると、案の定花札君がこっちに向かって…


いや、伊之助に向かって疾走している姿をとらえた。
　


どうしようか、なんて思いを浮かべながら一息で間近に迫った伊之助に視線を戻して、





「ッ！」
　


私のお腹に息が詰まるほどの衝撃が走った。
　


内部で何かが折れる感覚。


強い痛みが全身を駆け巡り、景色が逆流した。





「ぅグッ、」
　

痛みを呼吸で誤魔化し、なんとか体をひねって着地する。




「ちょっ…！？Aちゃん！？大丈夫！？」


善逸がよろよろと駆け寄ってくる。

そっちこそ大丈夫か、という感じだけどその言葉は飲みこんでおこう。



「思いっきり蹴り飛ばされてたけど！？」

「蹴り飛ばされたね」


「骨折れる音したんだけど！」

「折れたね」


「しなっ、死なないでよぉ！？」


「さすがに肋骨折れたくらいじゃ死ねないなぁ…」









――――――――――――

さぼり魔登場

ごめんなさいホントすんません
更新停止のお知らせも出さず申し訳ございません

忙しいだのモチベがあがらないだのサボりたいだの、いろいろ合わさってこうなりましたはい。

こんなお話を読んでくれてる人がいるかわかりませんが、コメントをくれた方はいらっしゃったので土下座不可避です

これからもちまちま書いていくかもしれないんで、読んでくれている方は今後ともよろしくお願いします

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

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