【鬼滅の刃】陽光の巫女

特別 ページ6

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私と善逸の間に四つのおむすびを包んだ竹皮を置いて開く。


味は梅、ほぐし鮭、おかか、塩の四種類。



何が当たるかは食べてからのお楽しみだ。





「んむ…。んぉ、梅だっ」
　

一つ掴んでかぶりつくと、白米の先に赤い色が少しだけ見えた。

もう一度思いっきり食べると、白米と一緒に梅の酸っぱさが広がった。
美味い。



「ん…？善逸、食べないの？」


「あ、いや、食べる！食べます！」
　


一つおむすびを掴んで口に運ぶ善逸。


男の子にとっては大きさが小さかったかもしれない。

一口で三分の一ほど食べてしまった。




「そ、それより！さっきのアレ！なんだったの！？」


「神通力」



「…へ？」
　

ポカンとする善逸。


そりゃそうだ。

いきなりあの不思議な力は神通力って言います。なんていっても訳が分からんだろう。





「ほら、私陽光神社の巫女って言ったじゃん？陽光神社には、代々巫家が巫女として働いてるんだけど、その中で私だけが異色なんだ」


「異色って？」



「巫女の一族では、ものすごく稀な確率で髪色の異なる女の子が生まれるらしいの。そして、その子供は特別な力をもっているとされている」
　





胸元あたりまで伸びている自分の髪を掬う。
　



私は生まれた瞬間から、明らかに髪色が違った。


綺麗な黒髪なんかじゃなく、見るからに珍しい色をしていた。

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