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killing night 90 ページ43

先生の息子だっていう奴はいつも特別扱いされていた。
あの先生の息子ならどれほどに強いのだろうと思った。
でも俺と手合わせをした時にああ、俺の方が強いんだって思った。
血なんて関係ない。俺がそいつに勝ったのが何よりの証拠だった。
だったのなら、俺はあの人に先生よりも強くなれるってそう思ってた。
でも俺はあの人に適ったことなんて一度もなかった。

そしてあの人はu.s.s.sなんてよくわからない殺し屋軍団だけを作って俺から離れていった。
勝手にリーダーにしていって、俺があの人に勝つ前にあの人は勝手に死んでいった。
なぜ、俺とAを出会わせた。なぜ、大切だと思わせた。
今でもわからない。自分がこんなことになるなんて。

あの人が息子を選ばなかった理由がなんとなく、わかった気がした。

「浦田わたる…お前だけは許さない。」

「許してほしいなんて頼んでねぇし、俺は許しを乞うことなんてしてねぇよ。」

しょうもない男のしょうもない戯れ。
でもAを傷つけた。もしかしたら死んでしまうかもしれない。
俺は安心したいのだ。彼女を傷つける存在がこの世から消え去ること。

どうせ一ノ瀬彼方にAの居場所を教えたのはこいつなんだろう。
もう我慢しなくたっていいだろう。早くあの場所に帰りたい。

「お前がなぜ先生に選ばれなかったかわかるか。」

「うるせぇ!!」

「お前が弱いからだよ。」

ナイフを投げつけ志麻くんから取った毒弾銃を撃ち込む。
もう死ぬ、相手の視界を狂わせて確実に殺す方法を知ってるのは俺だけ。
先生が俺だけに教えてくれただった一つのこと。

先生から離れて俺はもっと強くなった。
この男はあの頃と一つも変わっていないという、ただそれだけのことだ。

最後に声にならない声を出して死んでいった。
殺すときは何も考えてないのに、頭を真っ白にして殺せるのに、今日はあの人のことをずっと考えいた。

「………疲れた。」

早く、Aに会いたい。

「うらたさん。」

「帰ろう。」

今日は少しだけ志麻くんにおんぶされたい気分だった。

心の準備をしなくちゃいけないから。

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霧雲 - 推しのうらたんと・・・?っっは!体が透けている・・・?・・いい人生だった・・・! (2021年8月8日 23時) (レス) id: 85272682ce (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったです! (2018年12月21日 2時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)
緑のさくら(プロフ) - 終わってしまったああぁぁ!!!!すっごく楽しく読ませて頂きました!表現力が高くて、透明感がある表し方で、もう何から何まで全部好きでした!!表現を学ぶのにとても勉強になりましたね!wお疲れ様でした! (2018年12月21日 0時) (レス) id: cc75d0bcae (このIDを非表示/違反報告)
うめた。(プロフ) - 相原宙さん» 誤字でした!ご指摘ありがとうございます! (2018年12月8日 1時) (レス) id: 6ac6c419a5 (このIDを非表示/違反報告)
相原宙(プロフ) - 74の大切って言った後なんですけど、「うらたの私への大変」って「うらたの私への大切」ですか? (2018年12月7日 22時) (レス) id: bc22572701 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うめた。 | 作成日時:2018年11月15日 17時

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