killing night 49 ページ1
「足、治っとる。」
ついにこの日が来てしまった。
Aの足が治ることそれはとても喜ばしいことでAが元気になったのは心から嬉しかった。
それと同時にAがこの船を出て行くことを意味する。
元々そういう約束だった。
Aは骨折した足を責任を持って治すという口実でこの船にいたに過ぎないのだ。
最初は足を撃つといった判断をしたことを後悔して、申し訳なさだった。
もちろん緑色瞳症候群のこともあったけれど。
それでもあの子に触れて心に触れてあの子と暮らすうちにあの子の全てに惹かれていったのは僕だけじゃないはず。
あの邪険にしていたうらたんでさえAが出て行ってしまうことを望んでなどいないのだ。
考えこんでいて静寂が続いている中、坂田が勢いよくAの足に飛び込み、ガッと掴んだ。
「坂田！何してるん！Aの足が治ったばっかやのに！」
「だって、Aの足が治ったらAはここからいなくなっちゃうんやもん…」
坂田は今までにないくらいに涙声で今にも泣きそうな顔をしていた。
うらたんが先程から少し俯いているのもこうなることを少し予想していたのかもしれない。
坂田の言葉で志麻くんも改めて気づかされたような表情になる。
Aがいなくなることはu.s.s.sにとっては望まれないこと。
あの子がいないこれからを想像してみる。
寂しくて空虚で何も生まない。
何をしても満たされない。
あの子がいないこれからなんてきっと生きている心地がしないだろう。
だったらやることはもう決まっている。
「約束、取り消せへん？僕も多分みんなもこれからもAと暮らすことを望みます。Aがおらんこれからを僕は耐えられる自信がないんです。だからまだここにおって、ずっとその命が尽きるまで。僕はそれを望みます。Aの気持ちを聞かせてください。」
僕の全てはきっと君なのだから。
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霧雲 - 推しのうらたんと・・・？っっは！体が透けている・・・？・・いい人生だった・・・！ (2021年8月8日 23時) (
レス) id: 85272682ce (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても面白かったです！ (2018年12月21日 2時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)
緑のさくら(プロフ) - 終わってしまったああぁぁ！！！！すっごく楽しく読ませて頂きました！表現力が高くて、透明感がある表し方で、もう何から何まで全部好きでした！！表現を学ぶのにとても勉強になりましたね！wお疲れ様でした！ (2018年12月21日 0時) (レス) id: cc75d0bcae (このIDを非表示/違反報告)
うめた。(プロフ) - 相原宙さん» 誤字でした！ご指摘ありがとうございます！ (2018年12月8日 1時) (レス) id: 6ac6c419a5 (このIDを非表示/違反報告)
相原宙(プロフ) - 74の大切って言った後なんですけど、｢うらたの私への大変｣って｢うらたの私への大切｣ですか？ (2018年12月7日 22時) (レス) id: bc22572701 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめた。
| 作成日時：2018年11月15日 17時
