killing night 19 ページ20
「はぁ…」
彼女がお風呂に入っている間に焚いておいた睡眠香で彼女を眠らせて香の匂いを消してからホッとひと息つく。
座りながら倒れこむように寝てしまったからあらかじめ横にさせればよかったと少し後悔する。
まだ取れない隈が彼女がどれほどの生活を送っていたか物語っている。
こうやって無理にでも眠らせないときっと自分から眠ることもないし、彼女の体が休まることはきっとないのだ。
休むことに慣れていけるように、それが普通になるように僕が彼女を守って行かなくちゃならない。
さっきうらたんに頼んだ。
Aを殺すのをやめてあげてくれへんですか、と。
あんなに怒りを露わにしていたうらたんだったがその答えは意外にもあっさり返ってきて結果としてはokだった。
僕としては殴られてチーム抜けさせられるくらいの覚悟でいたつもりだったのだが、そんなことにならなくてよかった。
彼女の緑色の瞳を見たあの瞬間から決めていたことだった。
例え、ここを追い出されていたとしても僕は……。
すやすやと眠る彼女はやはり女の子だった。
いくつなんだろうか、どうして殺し屋になったんだろうか、聞きたいことがたくさんあるんだ。
だから今はゆっくり休んで。
killing night 20→←killing night 18
491人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神楽 - いいですね〜!!もっとイチャついてほしいっす←更新頑張って下さい! (2018年11月4日 2時) (レス) id: b691fd4806 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うめた。 | 作成日時:2018年10月22日 22時