無陀野センセー大好きな女の子 (ページ25)

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｢ダメだ男女は分かれてもらう｣

梵が妄想している間に何やら話が進んでいたらしく、無陀野の声で我に返った。
どうやら漣が手術岾と同室になろうとしてもめているらしい。じゃあ誰がこいつの面倒を見んだよ、と反発した漣がなんだよ面倒見るってと質問される。

｢まず…｣

とやけに具体的に説明された内容はあまりにも伏字が多く、梵は思わず表情を失う。
周りもそうだったらしく、一ノ瀬がこっわとこぼした。

｢はあ？どこがだよフツーだろ、なあ？｣

なあ？と振り向き見たのは梵の方だった。
ギョッと目を見開いた梵は最初なんのコトだか分からずフリーズするが、段々と意味を理解する。
つまり、梵もソウイウコトをソウイウヒトとしたいだろう？ということだ。

｢…………え！？な、う、わた、ち、違うから！！｣

一気に顔を赤くした梵がアタフタと動揺し、バッと無陀野を振り向きナニカの否定をした。
いつものように面倒くさそうに少しだけ首を傾けた彼ははぁとため息をこぼした。
うううと呻き声を上げて机に突っ伏した梵をよそに部屋決めは進んでいった。

紆余曲折あったが、結果的に遊摺部が無陀野と同室になったらしい。
奇声を上げた遊摺部を梵が嫉妬のこもった目で見つめていた。
ズルいズルいズルいズルいズルい！！！…………写真とか撮ってきてくれないかな。

｢…｣

邪な考えは無駄野のひと睨みで霧散した。
が、
後日、漣と協力し2つの部屋に盗撮計画を実行しようとした梵は反省文を書く結果に至った。