68 <水憐> ページ25
狐「これにて」
瀬「一見落着〜」
兄弟2人が同じように伸びをする。
ぐぐっと身体を伸ばした後、ふはぁと息を吐く一連の動作が息ぴったりである。
昴「呑気な奴らめ」
狐「昴こそ、少しは息抜きしないと」
和『それな。昴ってばお硬いんだもん」
瀬「将来禿げるぞっ」
わははと大口開けて笑う3人に昴がゴツンと拳骨を落とす。
痛がる彼らに苦笑いをしながら、ごめんね。出会ってからずっとこうなの、なんて夜尋に言う飛鳥。
人に慣れない夜尋は対処に困り果てている。
なんと平和なのだろうか。
昴「瀬」
頭を抱えてしゃがみ込む瀬の頭上から、昴は声をかけた。
瀬「・・・何」
ジト目で瀬は昴を見上げる。
昴「お前、この件が始まる前に俺に言いたいことがあるって言ってたろ。それ、なんだ」
瀬「あー、あれね。ったく、疑問形じゃなく、命令形かよ・・・」
昴「おい」
瀬「あー、はいはい。話します―」
瀬が語ったのはとある村での事件の事だった。
数年前、一晩で滅びた村の話。
何故か被害はそこだけで、周りには何の被害もなかったという。
隣村の情報では、物音はなく、静かな夜だったらしい。
朝が来て初めて異常に気付いたんだと。
そこは既に荒れ果てた、見るも無残な村が。
各所に大きな爪跡があり、生きるものはなく、建物は全て原型を留めてなかったそうだ。
瀬「妖の仕業かどうかもわからない。俺らの同業者って可能性もある。未解決の事件だよ。ま、うちの管轄外だし、詳しくは知らないけど。」
お宅の村のことかもなーって、とそっぽを向きながらそう締めくくる。
昴と和抄は、顔を見合わせ頷く。
和『違うよ。昴の村じゃない。その話、聞いたことがあるんだ。たまたま近くに行ったときにね』
瀬「そうなの?うわ、話し損じゃん」
和『あははー。でも、情報ありがとね』
飛「昴、残念だったわね」
昴「ま、こんなもんだろ。所詮こいつの情報なんて」
瀬「おい」
飛「ところで、夜尋はこの後どうするの?」
夜「え、あ・・・」
狐「んと、一旦瀬の家で悪魔の残骸の浄化してから、僕の家に住む。いいとこだよ〜」
夜「狐丗と暮らすのか?」
狐「うん。おじいさんとおばあさんもいるんだよ」
瀬「俺もたまに行くしな」
狐「本当は駄目なんだけどね」
瀬「それは言わないで」
にこにこと笑う兄弟と嬉しそうな気配の新たな弟。
きっとうまくやれるだろう。
★
文字数ギリ
次は瑠河だよん
- 金 運: ★☆☆☆☆
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瑠河 - 卯月ユウさん» い、今、気づいた…!ありがとうございます!二人に迷惑かけないよう三人で頑張ります! (2013年10月21日 5時) (レス) id: 05926b04ec (このIDを非表示/違反報告)
水憐 - 卯月ユウさん» ありがとうございます!三人で完結まで突っ走って行きます! (2013年9月14日 11時) (レス) id: 642eeef69d (このIDを非表示/違反報告)
胡麻 - 卯月ユウさん» 有難うございます!三人で頑張ります! (2013年9月3日 19時) (レス) id: 68aa594dab (このIDを非表示/違反報告)
卯月ユウ(プロフ) - 今日初めて見たのですが続編おめでとうございます!とても面白いですっ!更新楽しみに待っています!これからも頑張ってください (2013年8月30日 18時) (レス) id: 52f94a8716 (このIDを非表示/違反報告)
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