６６ ＜瑠河＞ ページ23
「それじゃ、行くよ、夜尋！」
式神を取り出し走りながら瀬は夜尋へ言う。
それへ夜尋はと頷いて答えを返した。
瀬は式神を使い悪魔の出す妖気を祓って道を作っていく。
悪魔はどんどんと大きくなりながらも、和抄の作った結晶で体が地面に打ち込まれていて自由が利かないようだった。
【ぐぬぬ…】
「…正気を失いかけてる」
悪魔のところまで来ると夜尋はポツリとそう言った。
「ワサくんのお陰で少しはやりやすくなってるけど…この結晶で押さえられるのも時間の問題か」
正気を失いかけてるということは本能のまま自分のありったけの力を出しすぎてしまえるということでもある。
早く終わらせないと手に終えなくなってしまうのだ。
【簡単には…させ、ないにょら…!！】
「おっと、危ない危ない」
また、悪魔は煙を放つ。それを瀬は夜尋を庇いながら軽々と避けた。
「問題はこれなんだよな…」
距離をとらなければ式神を使っているといえども自分がやられてしまう。
もっといい策はないかと考えていた瀬の横を風が通りすぎる。
それがナニかを分かっていた瀬は
「…全く風のおじーさん元気だなぁ」
肩をすくめた。それと同時にその上から声が聞こえた、それは
『これこれ爺は敬うもんじゃぞ』
ヤオであった。
「敬ってるからこその心配ですよ、おじーさん。夜尋」
ヤオにそう答えたあと瀬は夜尋に視線を向ける。
「なんじゃ？」
「今のうちだよ、風のおじーさんがいれば煙を浴びずに済む。あのおじーさんでもこの煙と触れるのは正直まずいんだ。少しの間ぐらいしかもたない」
「わかった」
夜尋はそういうときゅっと狐丗の斧を握り締め頷いて悪魔のもとへ向かった。
「俺も祓いの準備をしないとね」
＊ ＊ ＊
煙が払われた空間をゆっくりと夜尋は歩いていく。
【なん、…にょら】
「……、苦しい？…寂しい？」
【なに…言って…】
「世界なんぞ必要ない。…わしはもう独りじゃない」
【…あんな憎んでいたやつがよく言うにょら】
「…それはお前に操られていたからじゃ」
そう言うと夜尋は斧を振り上げる。
「…さようなら。」
＊ ＊ ＊
あれ、なんか、書けなかった…。
お久しぶりです、瑠河です。
終わり近づいてきましたがグダグダは終わりません。←
次は岩埼です
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瑠河 - 卯月ユウさん» い、今、気づいた…！ありがとうございます！二人に迷惑かけないよう三人で頑張ります！ (2013年10月21日 5時) (
レス) id: 05926b04ec (このIDを非表示/違反報告)
水憐 - 卯月ユウさん» ありがとうございます！三人で完結まで突っ走って行きます！ (2013年9月14日 11時) (レス) id: 642eeef69d (このIDを非表示/違反報告)
胡麻 - 卯月ユウさん» 有難うございます！三人で頑張ります！ (2013年9月3日 19時) (レス) id: 68aa594dab (このIDを非表示/違反報告)
卯月ユウ(プロフ) - 今日初めて見たのですが続編おめでとうございます！とても面白いですっ！更新楽しみに待っています！これからも頑張ってください (2013年8月30日 18時) (レス) id: 52f94a8716 (このIDを非表示/違反報告)
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