65 <水憐> ページ22
瀬「で、悪魔のおにーさんは何がお望みかな?」
ひとしきり夜尋を歓迎した後、振り向きざまに一言。
狐「あ、そういえばいたの忘れてた。」
他の面々も同じだったようだ。
完全に空気な悪魔。
【ふざけるな!お前達、何をしたのかわかってるにょらか!!そいつがいれば世界が手に入るにょらよ。それを、よくも・・・!】
悪魔はカッと目を開き、牙をむく。
全身の鱗も逆立ち、黒い煙が噴き出している。
煙は重力に従い地面を這っていく。
それがそこやらに落ちていた妖の残骸に触れた瞬間、妖が干からびた。
飛「妖が・・・」
昴「まずい。一旦離れろ!」
それを合図に全員その場を離れる。
その際、何人かは力の使い過ぎかもたついたが、煙に触れる前になんとか回避した。
木の上から悪魔の様子を窺う。
どうやらあの煙は重力に逆らえない様子。
だが、こうしている間に煙に触れた草木は枯れ、妖は干物となっていく。
心なしか悪魔はその分肥大していくようだ。
飛「嘘でしょ。あんなの・・・」
昴「あれじゃ近づけないぞ。」
夜「・・・なぁ。」
夜尋が狐丗に袖を引っ張る。
狐「なあに?」
夜「あれ、見たことある。わしを乗っ取る時にあんなの出していた。その時の色は赤かったが。その前に黒いのを出してたんじゃ。力を集めてるようじゃった。」
狐「つまり、何かでかい事をするつもりなんだ。」
昴「雲雷雨電煙霧を乗っ取れる奴だ。今倒さないと、やられるぞ。」
飛「でも、煙が。」
皆、落胆の表情を見せる。
瀬「ねえ。あれ、俺に任せてくんない?」
先ほどまで、言葉を発さなかった瀬が、暗さを打ち破るかのように軽く言う。
その目は自信に溢れている。
昴「できるのか。」
瀬「できるよ。専門だもん。おにーさんたちと違って倒すだけじゃなく、祓うのも仕事のうちだからね。」
そして、睨みあう2人。
昴「・・・はぁ。文句は腐るほどあるが、そんな暇はない。夜尋、お前が倒せ。」
夜「はあ、なんで。」
昴「決着つけてこい。それに俺らにはそんな力は残っていない。援護はする。いけるな。」
夜「・・・わかった。」
狐「夜尋、これ使って。武器ないでしょ。」
そう手渡したのは狐丗特製の斧。
狐「僕はもう戦えない。代わりにあいつを倒して!」
夜「ああ。」
瀬「じゃあ、いくよ。夜尋は俺の傍から離れないで。援護よろしく!」
そして、瀬と夜尋は悪魔へ向かって走っていった。
☆
出番のなかった彼に見せ場を、の会
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瑠河 - 卯月ユウさん» い、今、気づいた…!ありがとうございます!二人に迷惑かけないよう三人で頑張ります! (2013年10月21日 5時) (レス) id: 05926b04ec (このIDを非表示/違反報告)
水憐 - 卯月ユウさん» ありがとうございます!三人で完結まで突っ走って行きます! (2013年9月14日 11時) (レス) id: 642eeef69d (このIDを非表示/違反報告)
胡麻 - 卯月ユウさん» 有難うございます!三人で頑張ります! (2013年9月3日 19時) (レス) id: 68aa594dab (このIDを非表示/違反報告)
卯月ユウ(プロフ) - 今日初めて見たのですが続編おめでとうございます!とても面白いですっ!更新楽しみに待っています!これからも頑張ってください (2013年8月30日 18時) (レス) id: 52f94a8716 (このIDを非表示/違反報告)
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