63 <瑠河> ページ20
『あ…』
空気が変わったことに気づき和抄は悪魔とのアソビから手を止めて下を見つめた。
そこからは弱まり優しくなった風と暖かそうな光が溢れて来ていた。
【こ、これはなんなんだにょ!?】
その光景に悪魔も驚き焦っているようだった。
(狐丗…やったね)
『ボクらの勝ち、みたいだね。やっとボクも本気を出せそうだよ』
和抄はそう言って、微笑みながらさっき構えていた手の形を変えて両手を中央で重ねて手を伸ばした。
【そうはさせないにょら!簡単に倒されるわけにはいかないにょら!】
そう、悪魔は力を集めている和抄の隙をついて飛び掛ろうとした
その時
【!?】
和抄と悪魔の間を壁を作るかのように何かが通りすぎその後、悪魔を捕まえるかのように力強い風で包み込んだ。
『ふぉふぉふぉ。全く世話のかかる子等じゃのう』
『ヤオじぃ様!ありがとうございました』
そうして、かざした手から黄緑色の結晶を作り出し地面に悪魔を打ち込んだ。
*
ドーン
何かが重く突き刺さるような音がした。
「派手にやったな…アイツ…」
昴は力を使ったあと片膝をついて座るような体制でその情景を眺めていた。
その横で治療を施している飛鳥が声をあげる。
「それは昴も同じでしょう!意識が飛びそうなくらい力を使っていたじゃない!全く…」
「わりぃ、わりぃ、分かってるっての。そんな大声で騒ぐな…頭いてぇ…」
「ワサ君やるねぇ、お兄さんの相方には勿体ないんじゃない?」
同じように結界が解けて妖気がなくなってからの様子を見ていた瀬がそう茶化す。
それに昴は目を伏せながら答えた。
「そうかもな…。ワサ自身の力はとてつもないし、あれでも本気を出していないくらいだ」
「…ふぅん…。…あ」
瀬はいつもとは違う予想外の返答に少し驚き目を丸くする。そして視界に入った人物に思考を移っていった。
「狐丗!!」
「わっ!?ちょ、瀬!?」
瀬はすぐさまにかけより飛び付き、そして抱きついた身体を少し離し不安の混じった声で問う。
「狐丗、大丈夫?怪我とかしてない?生きてる?」
「…生きてなかったら今ここで話すことはできないよ。瀬のお陰だよ」
狐丗は本気で心配てくれてるのか謎のようで優しい弟に苦笑いを浮かべそう答えた。
そして瀬は隣に誰かいることにやっと気づく。
「なんじゃ」
「狐丗…この子誰?」
「あ、そうだった、新しい兄弟だよ!瀬!」
*
『昴、飛鳥ー!』
和抄は二人の元へ戻ってきた。
『悪魔のお兄さん、どうする?』
*
次は岩埼です!
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瑠河 - 卯月ユウさん» い、今、気づいた…!ありがとうございます!二人に迷惑かけないよう三人で頑張ります! (2013年10月21日 5時) (レス) id: 05926b04ec (このIDを非表示/違反報告)
水憐 - 卯月ユウさん» ありがとうございます!三人で完結まで突っ走って行きます! (2013年9月14日 11時) (レス) id: 642eeef69d (このIDを非表示/違反報告)
胡麻 - 卯月ユウさん» 有難うございます!三人で頑張ります! (2013年9月3日 19時) (レス) id: 68aa594dab (このIDを非表示/違反報告)
卯月ユウ(プロフ) - 今日初めて見たのですが続編おめでとうございます!とても面白いですっ!更新楽しみに待っています!これからも頑張ってください (2013年8月30日 18時) (レス) id: 52f94a8716 (このIDを非表示/違反報告)
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