59 <水憐> ページ16
【で、どーするにょら?お前はこの中にいればいるほど妖力がどんどん奪われていくにょら。気づいてるにょらよねえ?】
『そんなこと、自分が一番分かってるよ。』
【にょほっ。理由教えてほしいにょらか?そーか、よくわかったにょら。おいらは親切にょらね。教えてやるにょら。】
『いや、そんなこと言ってないし。』
【それはにょらねー。この下にいるある存在がみんな、みんな、みーんな否定してるからにょら!おいらを除いてにょ。】
『それって・・・』
【なんだ。知ってるにょら?なら、言わなくてもいいにょらね。】
にょほ、そう笑って悪魔は身体から黒いオーラを放った。
それは次第に形を成し、長い三股の槍となった。
ブンと一振りすれば、その軌道に沿ってキラキラと粒子が舞う。
見た目には美しいが、体に良くないものには違いないだろう。
対し、和抄は胸の高さくらいで腕を伸ばし、手で三角形を作る。
手の前に風が集まってくる。
自然の精霊である和抄にとっては技を繰り出すには申し分ない状況でもある。
お互い利があり、不利でもあるのだ。
環境の利は五分五分。
つまり、本当に実力のある方が勝つのだ。
和抄と悪魔が同時に動きだす・・・
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「ねえ、飛鳥ちゃん。狐丗、無事だと思う?」
「さあ。でも、信じてたらきっと無事に帰ってくるわ。」
「・・・そうだよね。俺が信じなくて、誰が信じるんだって感じだよね。」
「ええ、さあもう少し頑張りましょ!」
「そーだね・・・ここお願い!」
「え?」
「ワサくんが出てきた。行ってくる。」
「え、え、えー!?」
そう走り去った瀬。
何、仕事放置してんだ!と文句を言おうにも既に遅し。
「もう。」
飛鳥はあきれ果ててしまった。
どんだけ兄好きなんだ、と。
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昴と別れ、再び狐丗のもとへ戻る和抄。
そんな和抄を呼び止める者が。
『・・・瀬?』
「狐丗は?」
『まだ中だよ。今、昴に力をもらって戻るとこ。』
「・・・そっか。ねえ、モンデス―ン手ごわい?」
『そりゃそうだよ。』
「頼みがあるんだけど。」
そう言って瀬は札を取り出し、手のひらで包んだ。
それは手の中で光りだす。
『それは?』
「俺の霊力。これを狐丗に。」
『・・・分かった。』
そう頷いた和抄から、一回りほど小さい和抄が出てきた。
分身である。
『じゃあ、行くね。』
そして、再びモンデス―ンのもとへと飛んで行った。
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水憐です。文字数ギリなのでこの辺で。瑠河よろしく!
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瑠河 - 卯月ユウさん» い、今、気づいた…!ありがとうございます!二人に迷惑かけないよう三人で頑張ります! (2013年10月21日 5時) (レス) id: 05926b04ec (このIDを非表示/違反報告)
水憐 - 卯月ユウさん» ありがとうございます!三人で完結まで突っ走って行きます! (2013年9月14日 11時) (レス) id: 642eeef69d (このIDを非表示/違反報告)
胡麻 - 卯月ユウさん» 有難うございます!三人で頑張ります! (2013年9月3日 19時) (レス) id: 68aa594dab (このIDを非表示/違反報告)
卯月ユウ(プロフ) - 今日初めて見たのですが続編おめでとうございます!とても面白いですっ!更新楽しみに待っています!これからも頑張ってください (2013年8月30日 18時) (レス) id: 52f94a8716 (このIDを非表示/違反報告)
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