56 <水憐> ページ13
やせ細った小さな少年はじっと狐丗を見ている。
狐丗の中にある狐の、黒星の影を見ている。
悲しそうに、かつ愛おしそうに、狐を見ていた。
狐『・・・あの子は、何を、見ているの・・・?』
自分を見ているのに、自分を映していないその目に狐丗は疑問を抱くも、答えはわからない。
少年と黒星の間にあった出来事を知らないから、わかるはずもない。
少年と黒星の関係を知っているのは、現時点ではただ一人、昴のみ。
昴と接触していない狐丗が知る余地もなかった。
だから、目の前ど自分を見つめる少年の抱いている感情なんてわかるはずがないのだ。
狐(・・・でも、あれがモンデスーンなんだよね?この中にいるってことはきっとそうなんだろう。だけど、なんでだろう?あの子を倒しちゃいけない気がする・・・)
【ちょっと、ちょっと、おいらのこと忘れてないにょらか〜?】
狐『・・・忘れてないよ。忘れるわけないでしょ?』
【にょほ!それもそーにょらな〜。もし、忘れてたなんて言ったら、爆発させてやろうと思ってたにょらよ。にょーっほっほっほっほー!!!】
ゲラゲラと笑う悪魔。
その笑い声はモンデスーンの体内に反響して響く。
狐『気っ持ち悪い声で笑わないでよ。吐き気がする。ねえ?余裕そうだけど、覚悟はできてるの?僕はさぁ、君を倒すためにわざわざここまで来たんだよ。来るまでに時間あったでしょ?消される準備できてるんだよね?』
強敵を前にしても強気にでる。
外で頑張っていてくれている仲間がいるから。
ここで自分が負けたら全てが終わるから。
仲間の期待と、世界の存亡を背負い、悪魔に立ち向かう。
【そっちこそ、おいらに消される覚悟はできてるにょらよね?こいつはおいらがとり憑くために生まれたときから手塩にかけて育ててきたものにょらよ!こいつだけでもいいと思っていたにょらが、良い具合に雲雷雨電煙霧がこいつにとり憑いたおかげでおいらは最強の妖を手に入れたにょら。こーんないい道具を手放せっていうほうがおかしいにょら。】
対して悪魔の方も一歩も引かない。
相変わらずゲラゲラと笑いながら、狐丗を睨む。
己の野望のためだけに雲雷雨電煙霧を生かそうとする。
その二人をよそに少年だけは、静かに狐丗を見ていた。
☆★☆★☆
ハロハロ〜。水憐です。
なんと今回は一歩も動いておりません。ただ突っ立っております。
いろいろと書き足りないですね〜。言葉不足です。
じゃあ、瑠河次よろしく!
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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西 - この方角に福があるはずです
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瑠河 - 卯月ユウさん» い、今、気づいた…!ありがとうございます!二人に迷惑かけないよう三人で頑張ります! (2013年10月21日 5時) (レス) id: 05926b04ec (このIDを非表示/違反報告)
水憐 - 卯月ユウさん» ありがとうございます!三人で完結まで突っ走って行きます! (2013年9月14日 11時) (レス) id: 642eeef69d (このIDを非表示/違反報告)
胡麻 - 卯月ユウさん» 有難うございます!三人で頑張ります! (2013年9月3日 19時) (レス) id: 68aa594dab (このIDを非表示/違反報告)
卯月ユウ(プロフ) - 今日初めて見たのですが続編おめでとうございます!とても面白いですっ!更新楽しみに待っています!これからも頑張ってください (2013年8月30日 18時) (レス) id: 52f94a8716 (このIDを非表示/違反報告)
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