くにみ あきら ページ7
合宿会場へ向かうバスの中
ふと肩に重みを感じ目を開けると少し眉間にシワを寄せながらも寝る姿があった。
『Aさんは俺の隣で』
と言われた時はひびっくりしたなぁ。なんて考えながらぼーっと外の景色を眺める。
「そろそろ起きろよ」
岩泉さんの声で、「おきろー」「まだ眠い」など色々な声が聞こえてくる。
「岩ちゃん起こしてー」と聞こえた後に爆発音のようなものが聞こえたが誰も触れては行けない。
騒がしくなってきたバスの中でもまだ寝る彼。
「国見。起きて。」
トントン、と足を叩いてみればうっすら目が開いていく。
「まだ着いてない。」
そう言い、私の袖をキュッと握る。
その姿は普段の
『Aさん、早くタオル。』
『別に知らないし』
などの、若干ひねくれたあの感じからはあまり考えれない可愛さ。
年下だ、という一面に思わずキュンとする。
まだ徐々にまぶたが閉じていきこてん、と私の肩に頭が乗る。
このままではまた、寝てしまうと思い少々強引だが離れるよう体を押してみた。
するとまた眠そうな目でじっとこちらを見つめ
「…だめ？」
なんて少し上目遣いで言うもんだから
「着いたら起こすよ」
なんて、言ってしまう。
甘いままなんてダメだな、なんて思いつつも。
＿＿＿
学校が見えできたので「着いたよ、」と言い起こせば
ふぁー、と欠伸をして起きた。
袖はずっと握られたままだったが彼も用意があるので離された。その温もりが少し寂しく感じる。
離さなくていいのに、なんて思ったのは、何故か。
考えれば気付いてはいけないものがそこにある気がして。
やっぱりまだ眠いのだろう、
いつもの3.8倍くらいは眠そうな顔をしている。
準備するのを辞め、またぼーっとしていた。
「準備しないの？」
表情を変えずにこちらを見つめ続ける彼。
状況がいまいち分からず固まっていれば
「帰りも」
「帰り、も？」
そう聞き返せば、ムッとした顔になり目をそらされた。
なんだかむっとされたことに少し悲しさを感じながらも自分の準備を始めれば
「帰りも、一緒に乗ろ」
真っ赤な顔してそういう彼に笑みがこぼれる。
「うん、わかった。」
嬉しくて飛びっきりの笑顔で返事をした。
「ほんと、ずるい。」
そう言った彼の言葉は私には届いてなかった。
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ゆきさんリクエストありがとうございました！
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よーぐると(プロフ) - あおと。さん» いえいえ！そんな最高だなんてありがとうございます、、。はい、まだまだ頑張ります。これからもよろしくお願いします！ (2020年5月25日 3時) (
レス) id: 18796295b5 (このIDを非表示/違反報告)
よーぐると(プロフ) - ゆきさん» なるほど！ありがとうございます。ふたつ作る予定なのでやらせていただきます！ (2020年5月25日 3時) (レス) id: 18796295b5 (このIDを非表示/違反報告)
あおと。 - よーぐるとさん» リクエスト書いて頂きありがとうございました！すっごい…最高でした… 無理せず、体調に気を付けて更新頑張って下さい…！ (2020年5月17日 0時) (レス) id: ad151c8132 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく見てます！私事なんですけど、最近逆トリップにハマってまして… ハイキューの澤村大地が逆トリップしてきたというやつを見てみたいです！よろしくお願いします！ (2020年5月7日 3時) (レス) id: f2210e5d08 (このIDを非表示/違反報告)
よーぐると(プロフ) - 涼花さん» リクエスト了解です！ (2020年5月7日 3時) (レス) id: 443ed4b0cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よーぐると | 作成日時：2020年3月12日 22時
