かげやま とびお 2 ページ11
合宿のミーティング中。
首がかくん、かくん、と動いている影山。
「影山が、バレーの話し中なのにめずらしいな」
とスガさんがいう。たしかに。
「疲れたんだろ。コイツ昨日多分全く寝てないから。寝かせてやれ。」
という大地さんの言葉で影山は寝かせることになった。ちょうど隣に座っていたということもあり、膝枕とやらをしてあげる。
「俺も!!俺もして欲しいです!!」と日向。
明日ね、と言うとすんごい笑顔で頷いてくれた。
そのとき、影山が、ぴく、と動いたのは気のせいかな。
しばらく頭を撫でていると寝息が聞こえてきた。
ミーティングが終わり、「起きて」と声をかければ
「…うす」と短い返事が帰ってくる。
が、起きる気配はない。
それを見兼ねた大地さんが「鍵、ここに置くからな」と言い、気を使ってくれた。
「部屋で寝なきゃ、風邪ひくよ。」
そういえばいきなり前から抱きついてきて、尻もちをつく形になり、必死に腕で支えるようにする。
腹筋が痛い、、、。
「影山、、?」
「Aさんは、日向に膝枕、するんすか?」
そういえば、ぎゅ、とされるがどこか力がないように感じた。「うん、約束したからね。」といえば
しゅんとしたように脱力する。
「好きっす。」
す き
その言葉が頭をめぐる。
あまりの衝撃にフリーズしてしまった。
「だから、その、他の人にしてるのは、嫌っつーか。」
私の首元に顔を埋めながらむす、として1人でずっと話している。
「何、嫉妬?」
ふふ、と笑いながらいえば
ばっ!と離れ、2人向かい合う形になり、
影山は「悪いっすか」と眉間にシワを寄せる。
「可愛い」
そういえば頭を撫でていた手を捕まれた。
じっと見つめられ、その綺麗な目に吸い込まれそうになる。
「俺も男です。可愛くなんか、ないです。」
そう言って私を見つめるその目は、どくん、と胸を打つくらいの熱い目だった。
すると、だんだんと顔が近づいていき自然と2人とも目を瞑る。
目を瞑って少し、唇に温もりを感じた。
彼の行動にもびっくりしたが、それを受け入れた自分にもびっくりした。
「な、なんで」
震える声で彼にそう問う。
「したくなったから、じゃ、ダメですか?」
彼の方が1枚上手、かな。
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supedoinさん、リクエストありがとうございました!
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よーぐると(プロフ) - あおと。さん» いえいえ!そんな最高だなんてありがとうございます、、。はい、まだまだ頑張ります。これからもよろしくお願いします! (2020年5月25日 3時) (レス) id: 18796295b5 (このIDを非表示/違反報告)
よーぐると(プロフ) - ゆきさん» なるほど!ありがとうございます。ふたつ作る予定なのでやらせていただきます! (2020年5月25日 3時) (レス) id: 18796295b5 (このIDを非表示/違反報告)
あおと。 - よーぐるとさん» リクエスト書いて頂きありがとうございました!すっごい…最高でした… 無理せず、体調に気を付けて更新頑張って下さい…! (2020年5月17日 0時) (レス) id: ad151c8132 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 初めまして!いつも楽しく見てます!私事なんですけど、最近逆トリップにハマってまして… ハイキューの澤村大地が逆トリップしてきたというやつを見てみたいです!よろしくお願いします! (2020年5月7日 3時) (レス) id: f2210e5d08 (このIDを非表示/違反報告)
よーぐると(プロフ) - 涼花さん» リクエスト了解です! (2020年5月7日 3時) (レス) id: 443ed4b0cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よーぐると | 作成日時:2020年3月12日 22時