貪 欲 【短編】

Kuroo.t ページ4

「あ、あぁっ、、んん」


「ん、かわい」


そんな余裕の笑みを浮かべて私を見下ろす。
本当に高校生か疑いたくなるくらい。
私は息が切れていっぱいだと言うのに、
余裕しか見せない彼は化け物なのだろう。

そーゆー行為もひと段落(？)して、2人ベットに寝転ぶ。特に何する訳でもないが落ち着く。


「ちょっと激しかった？」

「いや、ちょっとって言うか相当ね。」


わりーわりーなんていうトーンからは反省の色は全く伺えない。もうこのトサカ引きちぎってやろうかな、なんて考える。


「いやでもA可愛かったけど？俺の首に手回して、鉄朗♡って」

「死ねばいいのに。」


恥ずかしくなってきて布団にもぐる。

「死ねばいいのにって言いつつも俺のこと好きだろ。」

「…」


その通りだ。否定出来ずに黙ってしまう。ふと視界が開けたと思えば「ねぇどうなの？」と顔を近づけて来る。息がかかってくすぐったい。


「…好きだよ。大好き。誰よりも。」

「まぁ知ってるけどな。」


恥ずかしくなりじっと見つめる。
「なんだよ」といい見つめ返してくる。
顔が熱くなってくのがわかる。



「くそ、かなわねぇな。」


私の頬を優しく触り呟く。
その綺麗な手に自分の手を重ねてみる。
するとまた上に彼が乗ってくる。
理解出来ずにまた見つめるしかできない。
「可愛すぎ、」なんて言う彼はさっきとは違って余裕は見られなかった。






「もう1回戦、といきますか。」




 


 

私を待っているのは甘くて長い夜。

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