Suna.r 2 ページ15
目線 角名
「ほな、また明日。」
「宮ツインズ、気ぃつけてな〜」
そう言って手を振るのはひとつ上の先輩マネ。
片思いの相手でもある。
今日の部室の鍵はAさんがやるって聞いたから
掃除とか片付けとかして、どうにか一緒にいる口実を作る。「あとは任せたで」と言い部室を後にする北さん。今はもう二人きり。
「角名も偉いなぁ、片付けなんかして」
ほんま助かるわ、と言い笑う彼女にどきっとする。
「いえ、」
自分の口から出てきたのはびっくりするくらい、短く可愛げのない返事。まぁ、あなたといる為ですなんて言えないし良いか、なんて思う。
部室の椅子に座ってると手におかれたチョコ。
「片付けのお礼、大したもんやないけど。」と言いへらっと笑う。俺からしたら好きな人からもらえた大したもの。嬉しくてつい頬が緩む。
「Aさんは、好きなやつとか居ないの？」
何言ってるんだろう。自分でもなんでこんなことを聞いてるのか分からなかった。
「角名は…角名はおらんの？」
俺の問には答えず、質問を返してくる先輩。
別に嘘をついても意味がないと思い
「いますよ」
なんて言う。なぜか照れくさくて目は合わせられなかった。「そっか」なんて言って笑う。その笑いが少し悲しそうに見えたのは自惚れているのだろうか。
ぽいっと、口の中にチョコを放れば広がる甘くて苦い味。
「ちょ、角名」
自分でも何してるのかよくわからなかったがキスをした。「んふ、はっ、、」と色気のある声が聞こえる。
絡み合う舌からまたチョコの味が広がる。
離れると銀の糸がいやらしく見えた。
「あんたが好き。」
そういえば彼女は困ったように笑い、
「先輩からかうのは良くないで」なんて言う。
じっとAさんを見る。
「本気だけど。」
彼女は目を見開き「あ、ありがとう」といい照れたように頬をかく。別に付き合ってる訳でもないのにこんな事されてそんな表情をみせる彼女が不思議だった。
今になって何してんだろ俺、と思うが抑えはきかない。
もう一度唇を重ねれば、キュッと握られるシャツの裾
行動がいちいち愛しくてたまらない。
ちら、と彼女のカバンが見えチョコが横に落ちているのが見えた。
彼女から離れチョコを取りに行く。
表情を見ればキョトン、というのが合ってるだろう。
あぁ、もっと欲しい。
「おかわり」
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しらすぷりんさんリクエストありがとうございます！
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美穂 - 初めまして。大地さんをリクエストしたいです！更新頑張ってください！ (2020年4月27日 17時) (
レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)
貝 - リクで古森君お願いします！！ (2020年4月23日 10時) (レス) id: e243e47ef4 (このIDを非表示/違反報告)
*絲* - リクエストなんですけど、研摩お願いします！ これからも、頑張ってください！！ (2020年4月1日 13時) (レス) id: 7b8cd78f7f (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - リクエストです！縁下と、福永お願いします (2020年4月1日 8時) (レス) id: 9cbf5805b4 (このIDを非表示/違反報告)
黒タヌキ - 覚くぅぅぅん…！！！程よいチョロさと相変わらずの鋭さが最高にいいです！！覚くんの涼しい顔が浮かべそう、天童推しとしてもう…！！！(≧∇≦*)リクエストですけど、欲といえば昼神幸郎くんを思い出す…無欲だと言われてる人が欲を曝け出すところが見たいです！ (2020年3月28日 16時) (レス) id: f4f8bcd305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よーぐると | 作成日時：2020年3月11日 16時
