Doctors-3JSB-GENE【３】

胃腸炎（双子） ページ11

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玲於・A 5歳


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亜嵐side







今日は俺が保育園まで双子を迎えに行く日。



駐車場に車を停め、入口でICカードをかざし


双子のいるクラスへと向かった。





亜嵐「失礼しまーす、迎えに来ました〜」



『あ、片岡さん、少しいいですか』




キョロキョロと教室を見渡しても双子の姿は無く



先生に呼ばれて連れられたのは保健室だった。





『実は玲於くんもAちゃんもお昼ご飯食べなくて...』




奥にあるベッドのカーテンを開けると


双子は寄り添うようにスヤスヤと眠っていた。





亜嵐「玲於A〜、迎えに来たよ」



「ん？..っぁ.....ふぇっ」



亜嵐「ん？泣かないで大丈夫だよ。お家帰ろうね」



Aだけが目を覚ました。





額や首元を触っても


発熱している程の熱さではない。




『熱は無いみたいなんですけど。保育園ではインフルエンザや胃腸炎が流行ってますので.......』




これから熱出てきそうだな....




双子の小さなカバンを担いで



体調が優れなくてグズグズしているその背中を


あやすようにトントンと叩く。





亜嵐「すいません、お世話になりました」




小児科医の健兄に連絡を入れると


必要な薬やゼリーなんかを


仕事終わりに買ってきてくれるみたいなので



どこにも寄らず、そのまま家に帰った。

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