Doctors-3JSB-GENE【２】

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涼太side








自室からリビングに行こうと階段を下りていると



階段の途中で双子が座り込んでいた。




それも緊急を要するものらしい。



胸の辺りをギュッと掴んで苦しむAの姿が見えた。




涼太「Aどうした？」




荒い呼吸と、平常を保てていない玲於の声で


肝心のAの声が聞こえてこない。




首と膝の下に腕を滑り込ませ



とりあえずリビングまで抱えて運ぶ。





涼太「健兄ちょっとそこ代わって」



健二郎「ん？......あ、え、どうした？」




うとうとしていた健兄には申し訳ないけど



今はそんなところじゃない。





涼太「階段で座り込んでて....多分、胸が痛むんだと思う」



健二郎「分かった。ゆっくりソファーに下したって」



「ハァハァハァ....くるしぃ...っ」



涼太「A、ゆっくり深呼吸できる？」



ソファーに寝かせて声を掛ける。






怖いのか、痛いのかわからないけど



泣いていて深呼吸どころではない。




健二郎「泣かんでもだいじょうぶやで」



健兄はAを落ち着かせながらも



脈拍を測ってくれている。




「うぅ....りょうくん.........」



涼太「よしよし、だぁいじょうぶ」





健兄が電話で兄弟たちに



Aの様子で変わったことがなかったか聞いている間に




少し落ち着いてきたAを診察する。

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